ディスコ探偵水曜日
あらすじ:迷子専門探偵のディスコ・ウェンズディはある日、同居人の梢(6歳)が大人化していることに気付く。大人化した梢は自分は未来からきた梢だと言い張るのだが……。
感想:
文庫で読んだんだけど、表紙絵を初音ミクの人が描いていて、「あら、萌え絵♪」とか表紙に釣られて買った人は、どう思ってんだろね。
表紙の舞城王太郎の文字を見て、こりゃ一筋縄で物語的にも読後の俺の心境的にも終わらないだろうと、意を決して読み進めたけど、もうこの一言でしか表せない「面白かった」
ファウストの後期から、舞城王太郎と佐藤友哉はミステリー要素がストリーの足を引っ張っている。と思っていたけど、今作を読んでその時の危惧が全くの勘違いだと確信した。ミステリーとSFと純文学の織り交ぜ方の素晴らしさ。
本当に舞城作品は読後に「強烈なポジティブ」与えてくれるが。今作も「お前らとにかく生きて正しい事しろよ!」と言ってくれて大満足です。
皆様お勧めですが、他の舞城作品を読んでおくと、「おぉ、お前が!!」とかなるので他を読んでおくと楽しいよ。
つーか、舞城作品に耐性無いとこの長編きついだろ……。
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