STEINS;GATE 8bit体験版

シュタインズ・ゲート8bit」の体験版が配布されたので早速プレイ。
起動すると、「あなたのコマンドログを調査の為に送信してもいいですか」という言葉が。その時は体験版でなんの調査?ゲームの難易度調査?それともバグ?良く分からないが5bpほどの会社なら悪用はないだろう。という浅はかな考えで承諾(拒否してもゲーム出来ます)。
まずは「MEC PC」と「Sharbo」のどちらかを選ぶ。昔のPCについてはトンと知識が無いので前者が「カラー&サウンド有」で後者が「緑と黒の色彩でサウンド無し」と理解して前者を選択。
そして8bitのピコピコ音とのんびりと表示される人工衛星とタイトル。始まると、真っ白な画面にゆっくり黒い線が引かれ、その線が引き終わると着色が始まる。何も無い世界にゆっくり世界が構築されていく姿は、何も知らない私としてはかなり新鮮で衝撃的でした。今のADVじゃ一瞬で表示される絵があのようにゆっくり現われていく姿は自分がその世界に入っていく心構えが出来てなんというか傍観者ではなく岡部倫太郎というキャラと自分を重ね合わせられる気がしました。
そしてストーリーが始まります。
本編はシュタインズゲートに到達した岡部倫太郎が電車に乗っているシーンから始まります。
電車に揺られ、今までの事を思い出し(プレイヤーに紹介し)ていると、突如眩暈に襲われその場でふらつきます。彼はそれがただの眩暈ではなく過去に何度も味わった世界線の移行時に感じる不快。彼なりに言うなら「リーディング・シュタイナーの発動」だと自覚します。眩暈から覚め立ち上がった彼の携帯に一通のメールが届きます。メールの差出人は2025年後の自分から、メール内容は、『その世界にあるIBN5100がナイトハルトという神を冒涜する人物に渡ってしまい、彼の超常的な能力によって世界中の基幹産業が「萌え産業」にすり替わってしまった。それは世界恐慌に等しく、その「萌え」の前ではあらゆる国家・宗教が敗北した。ディストピア第三次世界大戦など目ではない悲劇だ。ナイトハルトからIBN5100を奪還してもらいたい』という内容だった。岡部倫太郎はIBN5100を奪還すべく電車を降りる。
と電車を降りた先では、駅のホームでミスターブラウンの娘である綯が懐中電灯片手に悩んでいる。ここで「コマンド入力形式」のゲームが始まる。会話欄の上に「command?」が現れ、その下に「left」「right」「front」「back」「phone」という文字が現われます。もちろん「コマンド入力形式」のゲームなんてやった事の無い私は、必死にマウスで下の五つ文字をクイックしましたがなんの反応もなくしばし悩んで、「command?」なのだからと「left」と入力。岡部倫太郎はコマンド通りに左に行き線路に落ちて死にました。ゲームオーバーでした。唖然としました。
ゲームオーバーにはなりましたが「command?」にキーワードを入れれば話が進むという事が分かったので、また、一から進めて綯の前に。「left」で死ぬならと「right」を打ち込むと「柵があって進めない」的なコメントが。次は「back」と打ち込もうとしましたが左で線路に落ちるとなると後ろに行くだけでまた線路に落ちるのでは?と考えましたが、なにも「back」が後ろに行くという意味ではなく「後ろを見る」かもしれん。希望的観測で「back」と打ち込むと、当初に思った通りに線路に落ちて死にました。ここで自分の馬鹿さ加減と作り手の罠に見事に嵌り爆笑。また綯の前まで話を進めました(この体験版にはセーブ機能が見当たらず常にゲームオーバーしたら最初から進めてました)。
「front」「phone」を打ち込んでも話が進まず、下の五つの言葉が答えではないのか?と「talk」と打ち込むと綯との会話が始まり、私ニンマリ。しかし、綯は泣くだけで話が進まない。その後、兎に角この場から動いてみようと「run」と打ち込んだら、また岡部は線路に落ちて死にました。「こいつまゆしぃ並に死ぬぞ!」とまた爆笑。駅のホームを走ったらそれは危ない。では、「walk」と打ち込むと『「walk」というコマンドはここでは使えません』という無情なコメント返し。ホームから出るには階段を下りる必要がある訳だからと、下りるという言葉から「down」すると、ホームから駅内に移動!
その後はネタバレになるのでまぁ書きませんが四苦八苦でしたよ。ドクペの空き缶の使い道が分からぬままクリアでしたが、「コマンド入力形式」というのは、プレイヤーと製作者の知恵比べみたいで実に面白い。綯に「kick」や「punch」を打ち込むと「そんなことをするなんてとんでもない」と拒否されてしまうのですが、ドクペの空き缶に対して「kick」をすると、空き缶だから飛んでいくのかなぁと思っていたら「そんなことをするなんてとんでもない」と言われて、どんだけドクペ愛しているんだよ!!って思ったり、そのくせ、ドクペ空き缶に「get can」とすると「空き缶を集める趣味は無い」と切り返されたり。
ただ、英単語の綴りミスで序盤苦しんだので英語が不得意な方は遠慮した方がいいかも。逆に難解な英単語が出ないので、中学生とかだと意外にスイスイ進められるかもしれません。



余談1.
それにしても、本当にカオヘの主人公が今作のボスとは!
ご存知だと思いますが、今作でIBN5100を手に入れた「ナイトハルト
」と名乗る人物こそ、「シュタインズ・ゲート」の前の科学シリーズ、「カオス・ヘッド」の主人公西條タクのハンドルネームなのです。ちなみにタクは重度のオタクで物質の創造という特殊能力持ちの超人です。
ようは、私が望んでいた「シュタゲ×カオヘ」という世界線への到達なのですよ。今作ではシュタゲメンバーは出る事はほぼ確定なのでどれだけカオヘメンバーが出るのかが気になる所です。ビシィさんくらいは出て欲しい。


余談2.
最後のクリスの絵に対して、「CG(スペース)(数字)」「sound(スペース)(数字)」(←soundじゃなくてmusicでも可)
で隠し要素が見れますよ。