博士の異常な愛情

あらすじ:冷戦時、アメリカ空軍基地の司令官ジャックリッパー将軍は個人的主観に基づいて爆撃機ソ連への爆撃を命じる。その命令を知り慌て出す軍上部であったが、将軍は部下を騙して基地に立て篭もる。将軍だけが知る暗号コードが無いと、爆撃機ソ連に到達し爆弾を投下する。爆撃は、ソ連が秘密裏に作り出した「皆殺し装置」の起動スイッチになりソ連の報復によって人類滅亡となってしまう。


感想:
『未知への飛行』『ウォー・ゲーム』とコンピュータの誤作動によって人類が滅亡しかける話が続いたが、これはある一人の男、ジャック・リッパーが、自己が提唱するソ連の陰謀を過信したゆえの凶行によって周りの人間がアタフタするコメディである。
そう、コメディだった。コメディと理解するまでに、『未知への飛行』世界線や『ウォー・ゲーム世界線を乗り越えてきた百戦錬磨の俺にとっては、「てめーら、この緊急事態に女に現ぬかすタカ派のおっさんに振舞わされてんじゃネーよ」とイライラもしたものだが、全てはストレンジラブ博士の登場とカウボーイハットを被り爆弾に馬乗りになったキングコング少佐の登場でどうでもよくなった。
よく映像MADで爆破シーンにドリフのあの音楽を合わせて、収拾の付かない物語を終わらせる強攻策があるが、きっとそのMADの元ネタはこの『博士の異常な愛情』なのではないかと思う。

この流れで、次は『地球爆破作戦』を借りてくるとしよう。