閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-
あらすじ:秘立蛇女子学園の選抜メンバーに選ばれた少女達は、悪忍を目指すべく時にトレーニングに勤しみ、時にちちくりあうのだった。
前作『半蔵編』も収録。
またアクションの操作性や演出の改良、装飾品の追加、ボイスの追加など追加要素多数。
感想(ネタバレ有ver.):
『半蔵編』は過去に書いたので割愛。
前作では、半蔵学園サイドのみの物語で、『善忍と悪忍』という問題をどうしても善忍サイドでしか描ききれていなかったが、今作において悪忍である蛇女サイドが描かれた事によって、『善と悪』に分かれて闘う運命を強いられた少女達の葛藤が如実に描かれる素晴らしい作品に昇華した。
「戦争に善悪は無い、勝ったモノが正義なのだ」というこの世の摂理であり真実を述べた名言があるが。
それゆえに物語では主人公は常に善人である。
勝ったモノだけが物語を紡げるのである。
この物語は敗者の物語である。いや、物語として紡ぐ事すら許されなかった嘆きの黙示録である。
個人的な話になるが、私は勝者よりも敗者の方が好きである。
勝者には向上心が無いからだ。勝者は誰もが憧れる、なぜなら勝利を約束されているからだ。
しかし、勝者に未来はない。
誰も好き込んで敗者に成りたがりはしない。敗者は敗者のレッテルを張られた瞬間から勝者を目指して努力する余地と勝者になれるかもしれない未来が確約される。
敗者は美しい。
この『蛇女編』はそんな敗者達の物語であった。
出てくる登場人物の誰もが脛に傷を持つ者ばかり、あるものはイジメられ、あるものは両親を失っている。心に影を持ち、進んで悪の道を歩くそんな行く当ての無い少女達である。
そもそも、前作『半蔵編』でライバルキャラとして登場している彼女らは、キャラクターとして誕生した瞬間から敗者という運命を背負わされていた。また悪忍という悪行を生業とする忍者というキャラクター設定にも悪=敗者という絶対的ルールが示されていた。
ゲームを始める前、私はこの『蛇女編』は、『半蔵編』のシナリオを蛇女サイドに移しただけの少女達の友情と成長を描いた作品だろうと高をくくっていた。「悪忍」と言っていても、悪を徹すればそこに勝利は無いのだから、悪忍とはただのキーワードでしかないのだろうと。
しかし、彼女らは悪忍である事を真剣に悩み、特に呪い、悪忍として悪道を歩まなければいけない苦しみを乗り越えようとした。
そこには悪の美学が存在した。
そこらの「悪い奴だけど、過去に問題があっただけで実はいい奴なんですよ」的な温い悪役とは違う、真の悪役を目指す姿があった。*1
その崇高さと気高さ。
「悪の定めに舞い殉じる」というキメ台詞は全てを物語っていた。
と、真面目に書くのはこれくらいにしよう。
一人一人に対して。
- 焔
脳筋キャラっぽくなってましたね。
過去の話とかしないのは半蔵編で語られるからか?
紅蓮の焔のシャナっぷりは異常。
- 日影
京都弁+無表情。という合わせ技で、完璧に俺がヤラれた。攻撃スタイルが神速で楽しい。
更衣室で両手で無理矢理笑顔作って俺を殺す気か!!
- 詩
ギャグ担当。
半蔵編では、金持ちというだけで斑鳩にイチャンモン付け続けるDQNだったが、ちゃんと金持ち嫌いが理由が描かれ、斑鳩と仲良く出来て良い子やで、アホだけど。
一撃がそんなに強くないのに攻撃が遅い。秘伝忍法1が強すぎるそんなキャラ。
- 未来
前半がほぼ未来回だったような…。そりゃ全国のロリコンに後押しされて人気投票一位になったけど。柳生に突っかかっていた事は、イジメでみんなに無視された事か。
遠距離タイプなので戦闘スタイルに工夫が必要。
秘伝忍法が分かっていても笑う。
- 春花
『半蔵編』では痴女だったが、序盤でも痴女であり、その痴女が真人間へと成長or修正されていく。
雲雀タイプだけど、雲雀よりは使いやすい。特に空中秘伝忍法。
- 凛
霧夜先生との話は無しですか…。
霧夜先生に比べて出番がほぼ無い。
- 雲雀
トラブルはだいたい雲雀のせい…。
まさか、催眠を掛けられていたとはなー。
- 飛鳥
ハゲた?
- PK仮面の中の人
俺の家のポストにも三万入れてくれ
- 葛城
おっぱい!
- 柳生
雲雀好き過ぎて、敵地に一人で突貫かますガチユリ。
もはやコイツ6位しか狙ってない。
『カグラ -蒼暁の少年達-』に期待。
- 爆乳プロデューサー
発売日の夜に温泉行って、水道橋博士とユリオカ超特急と三人で水着ギャルのおっぱいを弄ぶ。おっぱいバカ一代。
お疲れ様です。
- タムソフト
3Dでキャラを作らせたら、タムソフトとアイマススタッフが個人的には2強だと思ってます。後はプリキュアのED。
総括。
面白かったよ。
アクションの難易度は上がっていて歯ごたえあるし。
セーブデータをSDカードに記録する装置が入っているが、どうやら続編への引継ぎ要素らしいので、続編が楽しみですね。売り上げも初週で7万本売り上げたらしいので安泰。2013年にはアニメも始まります。
おっぱいが好きな人にはお勧めの一本。
- 出版社/メーカー: マーベラスAQL
- 発売日: 2012/08/30
- メディア: Video Game
- 購入: 6人 クリック: 155回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
余談。
クリア後の要素。
「マイクに向かって息を吹くとスカートが捲れる」っていう発想した奴の変態度に笑いが止まらなかった。
*1:過去に問題はあったが、それを克服した上で悪忍として留まる姿が実に良かった