オズ はじまりの戦い

あらすじ:サーカスでマジックショーをしては小銭を稼ぐオスカー・ディグズは、乗り込んだ熱気球が嵐に飲み込まれ、「オズ」と呼ばれる謎の国に飛ばされる。出会った魔女から、亡き国王の予言にあった国を救う魔法使いだと勘違いされたオスカーは、見栄を張って嘘を付いてしまう。魔術ではなく奇術だと言うタイミングが言い出せないまま、オスカーは悪の魔女退治を受けてしまうが…。


感想(ネタバレ無し):
観る前に、評論家の岡田斗司夫さんがニコ生の放送でこの作品は、国造りの神話を持つ事が出来なかったアメリカ人がコンプレックスを解消すべく、アメリカ人の老若男女が語り継げる物語として作り上げた。と語っていて。
アメリカって歴史浅いもんね。と妙な納得をしてしまったので映画館に行ってみた。
結果、岡田さんの思っていたような点が確かにあって、フーディーニやエジソンと言ったアメリカの偉人がフューチャーされている点や、主人公が序盤「良い人間になりたい訳じゃない、歴史に偉業を残したい」と声明するくだりなどは実にアメリカ万歳といった催しでした。
岡田さんの話だけの前知識で行ったから。「おい、何時になったらドロシーや、ブリキ男や案山子が出て来るんだよ」とずっと待っていたら結局出てこず。「これはオズと言うタイトルだが、オズの魔法使いとは関係ないのか」と家に帰って調べたら、
「『オズ はじまりの戦い』は『オズの魔法使』の前日譚として製作され…」となっていた。
ようは、オズの主人公であるオスカーがオズの魔法使に出てくる国王らしい。

ストーリー自体は、世に一定数存在する「異世界へ迷い込んだ系」のテンプレみたいな話で。元いた世界で手に入れた技術を異世界では未知の技術を披露して「魔法使い」とか「天才」とか「劇場版ドラえもん」とか褒められ無双する話となっている。

CGがとても素晴らしく、2D字幕で鑑賞したがオズの幻想的でカラフルな植物や背景などは3Dで見たほうが迫力があり見応えがあったと思う。
3Dを意識した演出も多いのでこの作品に関しては3Dをオススメする。




余談(ネタバレ)
陶器の少女と見世物小屋での少女の対比が良かったよな。
陶器の少女が歩くたびにカツカツなるとか可愛すぎる。