数は暴力だよ。
先日、ラブライブ総選挙という、資金力を必要としないAKB総選挙*1みたいなイベントの一部始終を観ていたら、選挙とは戦争の別の名である事を知った。
三ヶ月前「祝！ラブライブアニメ化！！」を掛け声にラブライブを愛する。そして愛し始めた人々が手に手を取って輪に成り微笑んでいたあの頃はいずこに。
投票期間では、互いに腹を探り合い「俺は今回はバランスを取る為に、あえてセンター未経験のキャラに入れた」とか「そうだな、今回は前回最下位のキャラに投票するわ」独り言を声高々に叫び、けん制し合い。「総選挙なんてやらなくてローテーションでセンターでいいじゃないか」「ほのかが言った通り、みんながセンターなんだよ」と総選挙の無意味さを語り合っていた。
そして、中間結果が発表される。
下位グループとなった、花陽・凛・希ファンは腰が砕けワンワンと泣き、極度のプレッシャーからゲロを吐いた。特に最下位の花陽ファンは「ちょっとマジ笑えないから」と現実を拒否し、この結果から起きる反動に大きな期待を膨らませた。
上位グループは胸を撫で下ろし、思っていたよりも順位の低い、にこの存在を訝しがった。
どこかの誰かは、投票期間中にほのかの下着姿が描かれた公式設定資料が流出した事件を、当人による自作自演であり選挙法違反だと罵ったが。事実関係は確認できず黙殺された。
まさしく地獄絵図だった。ファン同士は疑心暗鬼に駆られ「お前ら、のんたんに投票したって言ったよな。俺を騙したのか？」「まて、アニメ化によって知名度が上がったライブライブの人気を維持するには、次回作はやはり歌唱力のあるマキをセンターにする事が、今後のラブライブの為なんだ」「うるせー、複垢作りまくって凛に票入れまくる」と内ゲバ。
総選挙という企画が生み出す混沌に俺は戦々恐々としたのだった。
総選挙企画は憎しみしか生み出さない。俺が魔法少女になったのなら、過去から未来、全てのアイドル・アニメ・漫画総選挙をこの世から消し去る事を決めた春だった。
TV
『ラブライブ １３』
序盤は、ほのかのアイドルに対する姿勢を問うシーンなので大体予想通り。欲を言えば、このみんなの意思がバラバラになってメンバー一人一人が自分の目線で今と未来を捉える回は前回に入れて欲しかった。
ことりとほのかの戸惑う気持ちは視聴者からすればもどかしさで蕁麻疹が出そうな分、にこ先輩のストレートな熱意には惚れてしまいますね。
ことりの留学フラグが立った時から最終回は空港でパスポみたいな格好でワンダフルラッシュで終わりだと思っていたら見事に予想を打ち砕かれた。
廃校が回避されラブライブ出場も無くなりミューズ（石鹸）も活動中止と全てのイベントが白紙になり、1からの再出発を描くのなら選曲をスタートダッシュにするのは仕方ないね。
ほのかの一言でことりが戻ってくるのは、ことりを優柔不断と捉えるよりもことりがずっと待っていた言葉なんでしょうね。
12話でいろいろなアクションを起こして視聴者の視線を釘付けにしたが、13話での風呂敷のしまい方があっさりすぎた。俺はことりが留学して、2期はことりが留学先から帰還する所から始まると思ったぜ…。
いろいろ売れているらしいから2期を期待して待つ。
ライブの音響担当があの友達ってのは驚いたぜ。廃戦車をチューニングするだけの役割だと思っていた自動車部がチーム入りした時くらい驚いた。
余談。
アイドルユニットのアライズのメンバーの一人が大橋歩タさんらしいけど。あの人ガルパンにも出ていたし。出演する作品がヒットする縁起物みたいになっとるね。
『ももクロchan』
CSと有料動画でしか観れなかったももクロの冠番組「ももクロchan」が地上波に舞い降りた。
ももかの誕生日で他のメンバーがももかに接吻をする企画で、深夜に池田千歳のように鼻血を出す俺がいた。
『ニャル子W １』
一期通りのパロディを抜くと可愛い絵が可愛い声優の声で動いているだけのアニメだよね。
『仮面ライダーBLACK ５０』
創世王が「ブラックとシャドームーンの戦いはちょっと待て。俺が正体を明かすから！（明かす）俺もうすぐ死ぬからとっとと勝負を決めろ」に少しイライラした。海にも帰らずブラックと人類の為に頑張ったクジラ怪人の爪の垢を煎じて飲めよ。
次回が最終回なのに…ヒロインはNYから帰ってこないしクジラ怪人はアレだし、バトルホッパーはNTRし…もう散々だよ。
『新耳袋殴り込み（ニコニコ生放送）』
四週にわたって、新耳袋のスタッフが心霊スポットに行って幽霊に出会う為に幽霊を煽る企画。
静岡の神社に行ってこっくりさんをやったり、廃病院に行って肝試しをしたり、廃墟に行ってバットをおでこに載せて暗闇でブリーフ一枚のおっさんがぐるぐるバットをやったりする。「幽霊よりもその絵が怖い」と言われる企画。
本当に怖いのは過去の作品で平山夢明先生の「お前ら、樹海燃やしてこい！ 燃やす事がダメなら打ち付けてある藁人形を毟り取ってこい」という命令。
『トリコ×ワンピース×ドラゴンボール』
ジャンプの三大作品が一つの世界に集合して何かやるってので日曜の朝から、濃厚な百合を見せるドキプリに耐えて視聴した。
トリコとワンピースのコラボは過去に行っており大食漢繋がりで食欲を通じてトリコとルフィーが仲良くなり、それなりの回だったが。そこにドラゴンボール勢が混ざったらどうなるかとワクワクしてみたら。ドラゴンボールの素晴らしさと問題点が如実になった。
問題点は、ワンピースもトリコも戦闘でトラブルを解決するが、キャラクターは戦闘力以外にも個性を持っておりソレを非戦闘時では発揮し自分をアピールしていたが、ドラゴンボールは「戦闘民族」という言葉を生み出しただけあってキャラクターが戦闘時以外は無個性。ドラゴンボール世界ではインテリの悟飯でさえ他の作品に比べると一般人のようにしか観れない為に使いづらい。
ドラゴンボールの良かった点と言うかワンピースとトリコの必殺技の問題点。
かめはめ波の動きと「かーめーはーめー」という掛け声は子供からおっさんまで真似出来るし、エネルギーを溜める動作に「今日こそかめはめ波が打てる気がする」という幕張的期待が出来るが。ギアサードとか16連釘パンチって溜める動作もなければモーションが殴るだけだから真似が出来ない。する必要が無い。溜める動作が大事。仮面ライダーの変身もそう。ビーストの一端腕を下げる動作にはそれが見れるがウイザードには全く見えない。
映画
『天地明察』
歩いて日本地図を作った伊能忠敬の話だと思って観たら違った。
数学に弱い人間なので、劇中で演者が「数学すげぇ！この図形すげぇ！！古代中国すげぇ！」と勝手に盛り上がっていた。「それって何が凄いんです？」とバカを演じる役が一人いればもっと分かりやすかったんじゃないかと…。
『グラバーズ』
未知の海洋吸血生命体に襲われた島。その生命体はアルコールが弱点だと分かった島民は飲み屋に集り大宴会を開催する。
あらすじだけを読むとコメディ映画のように思われそうだけど。ドラマ性が高く笑える場所では笑いを取りつつ物語の軸はしっかりしている。ショーンオブザデットっぽかった。
『タイムマシン（２００２）』
一度観て内容を漠然と覚えているが、ふと観たくなったので借りてみた。
亡くした恋人を生き返らせる為にタイムマシンに乗り込む主人公。恋人を救うが恋人は違う事故でまた死んでしまう。一度の失敗で主人公は「もうダメだ！何回タイムリープしても彼女は死んでしまう運命なんだ」と超速理解をして。未来に行って、超未来に間違っていって…。前半の恋人を救う物語と後半の未来人類を救う物語の二本立てなのが腑に落ちないよね。俺はバタフライエフェクトみたいな前半だけでよかったよ。後半はもうタイムマシン関係ないもん。
後、この映画（原作）が新世界よりの下地だとは気付かなかった。
『マイレージ・マイライフ』
アメリカ全土を巡って反撃を恐れる上司の為に、解雇宣告をする主人公は目の前で顔面蒼白になったり激怒して赤面する明日の見えない人々に屈せず、システム的に全てをこなしてきた。そんなある日、新人への教育を兼ねた同伴が決まり。
面白かったし、大体こうゆう映画って「社会が悪い！」「凝り固まった悪習より新しいシステム」「仕事よりも大事なものがあるでしょ」的な事をアピールして終わる事が通例なのに。ちゃんと主人公が導き出した答えを尊重し、観客には「あなたはどんな答えを出しますか？」と問いかけていたのは良かったぜ。そうゆうの凄く大事。一つの社会問題に対して、耳心地のよい答えや模範解答を提示するのは正解じゃない。
ゲーム
『俺のスカイリムというなのシュタインズゲート』
スカイリムではNPCとの結婚が出来るので実績解除を兼ねて嫁っこ探しにスカイリムを走り回り「マーラのアミュレット（俺の嫁募集中と書かれた看板）」を首に掛けて、道行く美女に「今晩どう？」とか「オレっち、世界を救った勇者なんよ」とナンパしてみても「あなた顔色悪いわよ」と病気に掛かっている事を教えてくれたり、イベントが発生するばかりだった。
面倒臭くなって、攻略サイトで身近な結婚できるNPCを探したら、近くの鉱山にいると分かり、そこに駆けつける。
俺「け、結婚してけろ！」
女「お父さんにこの袋を届けてきて？」
俺「え？（こいつも俺をパシリに使うのか。この世界の人間の９０％が俺をパシリかヒットマンにしか使わない。しかし、このイベントは俺の度量を測るイベントでコレをそつなくこなせば、ゾッコンLOVEに……）OK！ファストトラベルですぐ渡してくる！！」
俺、激走。
俺「ぜいぜい……。お義父さん！ 娘さんからの届け物です！ ついでに娘を貰っていくから！！拒否したら、スキルレベル１００の弓術を用いて虎の子のデイドラの矢をお見舞いするぜ」
お義父さん「この荷物を娘に」
俺「それは結婚にYESって事だな！」
俺、再び激走。
俺「はぁはぁ、渡してきた。コレ、お義父さんからの届け物」
女「結婚したいって？」
俺「YES!!!!!!!!!!!!」
嫁「じゃあ結婚式あげなくちゃね」
天の声『マーラの聖堂にいけば結婚式を開けるよ』
俺「ひとっ走りしてくるぜ！」
突如、目の前に飛来するドラゴン
俺「え？」
ドラゴンは嫁に喰らい付き、嫁は空に舞う。
天の声『嫁が死んだのでイベント失敗』
俺「えーーーーーーーーーーー！ふざけるな！タイムリープ！」
ゲームリセット。
嫁「結婚したいって？」
俺「クリスが生きている！」
嫁「じゃあ結婚式しなくちゃね」
俺「今度こそYES!」
天の声『マーラの聖堂にいけば結婚式を開けるよ』
俺「知ってるわ。バーロー」
突如飛来するドラゴン
俺「まさか…」
嫁が空に舞い死亡。
俺「まどかが……こんな世界認めない（盾がギュインギュイン）」
タイムリープ三回目。
嫁「結婚したいって？」
俺「YESと言いたい事だが、ちょっと待て」
ドラゴン襲来
俺「やっぱり、きたか。嫁はここで待っていてくれ」
ドラゴン滅却。
俺「やっと辿り着けた。ここがシュタインズゲートの世界」
嫁「結婚したいって？」
俺「YES」
めでたく挙式。
何このゲーム？
