ライジング・ドラゴン

あらすじ:世界に散った十二支の銅像を集めるトレジャーハンターJCとその仲間の活躍を描くアクション映画。映画内で、主演のジャッキーチェンはこの映画をもってアクション映画を引退すると語った。

感想:
頭を空っぽにしてボーっと見れる映画が欲しくて映画館に出向き、ロビーで予告編を見ていたら、ナショナルトレジャーみたいな映画だと思って入場した。
内容は全体としては随分コメディ要素が多く。前半ではジャッキー単体格闘アクションよりも仲間との連携プレイの多さから。ジャッキーも高齢だから後輩育成とかいろいろ考えているのかなってちょっとシンミリしながらみていたら、後半では怒涛のジャッキーのアクションが観れて大満足。
ジャッキー演じるJCが、仲間から「JC(ジェイシー)」と呼ばれるたびに「JC=女子中学生の隠語」というイラナイ知識が海馬の片隅から滲み出して、「ジャッキーチェンは永遠の女子中学生」と妄言を呟きかけた。危ない。
シナリオは、フランスに奪われた十二支の銅像を集めて神龍を呼び出すとか、古代のチカラで世界制覇といったファンタジー方面の話ではなく、戦争のゴタゴタで盗まれた文化遺産を祖国に返還しよう。というちょっとマジメなテーマでした。中国製の映画なので、日本への厳しい言葉があるのかと思ったら、フランスの貴婦人をバッシングするだけで日本は劇中に登場する事はありませんでしたわ。
最後にジャッキーが「俺はこの映画を最後にアクション映画を引退するけど、映画出演自体は引退しないよ」と濁した言葉で締めていた。
引退しても良いからエクスペンダブルズ3を最後にしてくれ。

俺は若旦那にお前の戦えと命令されても受け流すハゲタカの性格と最後に「お前には負けたぜ」って爽やかに掌返しをするその軽さが好きでした。