花も嵐も踏み越えてん。

ゴールデンウィークは自身の30年間を振り返ってみたが。
大した出来事は無かったので読みかけの本を読みつつ音楽を聴いていた。
30歳なのに読書と音楽とアニメを少々で一日を潰せる自分は、30歳の男という脂の乗り切った時期に枯れ草のような生き方をしていて、それでいいのか。何か間違っていないか。俺の想像していた30代は、キャバクラ三昧で土日は二日酔いで寝込んでいるか、アットなホームを築いていたはずだぞ。と自身の精神年齢を調べてみようとネットでポチポチそうゆう診断サイトでチャックしてみたら。精神年齢80代と出て飲んでいたコーヒーが口から溢れ出た。
たぶん俺、実年齢が50歳になったら悟りを開ける。

TV

マジェスティックプリンス 5』
死亡フラグの玉手箱やーー」
死亡フラグをこれでもかと設置しまくり、視聴者と主人公らに「今度こそ誰か死ぬ」という脅威を浴びせ続け、そのプレッシャーを戦闘時の緊張感と誤解させる。という、高テクニックな演出を行うアニメ。もちろん、死亡フラグばかりでは陰鬱としてしまうから、キャラクターは基本ギャグキャラに徹してアニメ全体のバランスを取っている。
日常パートと戦闘パートを1話の間にバランスよく入れているし、王道ロボットアニメといえる。たぶん、問題なく面白い水準で進んでいくだろう。
事前の敵地情報がいつも違うのは、主人公らに事前のプレッシャーを与えない為か、それとも内部紛争か。

デビサバ2 3』
セプテリオンとの戦いがまさか多数のサマナーを使った物量戦とか…。

仮面ライダーBLACK RX 3』
弱点:電子オルゴール

超速変形ジャイロゼッター 30』
ジャイロゼッターは思いついた時しか観ないので、気付いたらソウタが仲間になっていて驚く。
今回はやばかったね。
主人公の必殺技が大気圏からの落下を利用した攻撃だと気付いた敵が、まさか大気圏のさらに上、宇宙空間上に存在する人工衛星から主人公の攻撃する瞬間を狙って槍で狙い打つって凄い展開だった。
その後も、ヒロインが大気圏で燃え落ちる主人公を救おうとして暴走。
ソウタが覚醒して、主人公の遺志を継ぐかのように主人公の初期必殺技で倒すって、超燃える展開だった。
これは観ていたお子さんは大満足だっただろうね。
ソウタの突進に対してトーマさんの言う「無駄だ、拾った命を捨てる気か」「なんだ、その輝きは!?」って凄いいい悪役の台詞だと思うわ。
深夜ロボットアニメ三国志状態の中でさらっと伏兵登場でしたな。マジで!

音楽

『普通の恋/菊地成孔 feat.岩澤瞳』

甘ったるい昼の午後のような伴奏と、「普通の恋」とはとても言えない特殊で平凡な二人の出会いを謳う歌詞。
そのアンバラスさが絶妙。
俺は14歳でエヴァンゲリオンだったぜ。20代中盤で薄い鉄板を運ぶ仕事をしていて、その工場で半袖で鉄板運んでいた時は、鉄板が手首や腕に食い込んだりして「リストカッターかよ」って言われるくらい手首に傷あったけど。今はもう痕は無いけど。

それに伴う訳じゃないけど菊地成孔著「スペインの宇宙食」の文庫版あとがきで、菊地さんが、亡くなった蒼井紅茶さんの話を書いていて。生前の彼女は「自殺するか、壮絶な死に方を絶対にする」と叫んでおり、周囲も彼女の猟奇さとキャラクター性に、彼女はそうなるのだろうと思い込んでいた。しかし、彼女は結婚して普通の家庭を持って子供生まれちょっとアンニュイな奥さんになり普通の幸せを手に入れる。
死因は旦那さんに「夕方には出掛けるから起こしにきてね」という言葉を最後に息子さんを抱いたまま夢の中で永眠した。
ドラマティックというと故人に失礼だが。ゲーテ曰く「作者が彼の読者に払い得る最大の敬意は、彼らが期待するようなものは一切書かないと言う事である」とはあるが。なんともまぁ、不思議な話である。