真・女神転生Ⅳ(始)

真・女神転生シリーズが『真・女神転生III-NOCTURNE』から10年掛かって最新作が登場したぜ!
世界観や変更・追加された点と序盤の感想。

舞台は中世ヨーロッパを思わせる東のミカド国。この国では年に一度「ガントレッドの儀式」と呼ばれる儀式があり、ガントレッドに認められると、その国の宮仕えである「サムライ」に成れる。主人公はサムライを目指す友達とともに東のミカド国にガントレッドの儀式を受けに訪れる。ガントレッドの起動に成功した主人公はサムライへと選ばれ…。

戦闘システムは、従来の悪魔と会話して仲魔を集め合体させる従来の悪魔召喚システム。ただマグネタイトが存在しないので召喚・維持コストが撤廃されている。
また戦闘開始にはペルソナ3・4のエンカンウントシステムを採用して、敵を目視でき、接触する瞬間にコチラが攻撃できれば戦闘開始時には敵がダメージを負う。戦闘時は、弱点を突くと行動回数が増える真・女神転生3のプレスターンバトルシステムを採用している。
主人公の成長システムは、レベルアップ時に貰えるアプリポイントを使って、ソウルハッカーズのインストールソフトのように、腕に装備されたガントレッドにアプリをインストールする事によって悪魔合体・仲魔の所持数増加やアナライズ機能などが使えるようになる。ステータスの振り分けは健在。また仲魔がレベルアップすると仲魔が持っているスキルを主人公も使えるようになるシステムが追加。そのため、主人公のスキルは従来よりもかなり自由に簡単に変更が出来る。
上記したが悪魔合体がガントレッドの機能の一つとなったので、アプリを入れれば何処でも悪魔合体が出来るようになった。悪魔合体も、持っている悪魔と主人公のレベルからコンピュータが今の主人公に適した悪魔合体を知らせてくれる「オススメ検索」が追加された。合体によるスキル継承がランダムから選択制に変更された。セーブ・ロードもガントレッドの機能の一つなのでどこでもセーブ・ロードできる。
装備した防具によってダンジョン内での主人公のビジュアルが変化。装備した武器によって戦闘モーションが変化する。
戦闘に負けてゲームオーバーになっても、マッカやゲームコインを支払う事で戦闘開始前に戻る事が出来る。また二回ゲームオーバーになってしまうと難易度を下げる事が出来るようになる。
ちなみに、主人公が戦闘中に死亡してもパーティーに仲魔が残っていればゲームオーバーにならない。


と、ここまで読むと「ははーん、アトラスもヌルゲー作るような弱小会社になっちまったか」と邪推する方もいるでしょうが。
これが序盤の戦闘がマジでマゾゲー。1ターンキルどころか。敵の一撃で主人公が死ぬ可能性の高さ。
RPGらしく最初に支度金として300マッカ貰えるんですが、その300マッカ握り締めて武具屋に行っても武具の最低金額が480マッカだから何も買えない。初期装備でダンジョンもぐり。敵を倒してもマッカ貰えない。仲魔にしようと悪魔と会話しても選択を間違えると金だけ取られて終わり。回復薬も底をすぐにつく。
序盤は本当に絶望でした。ゲームオーバーになるたびにカロンにマッカではなくゲームコインを支払いリトライ。一回の戦闘や契約成立のたびに宿舎に戻って全回復。仲魔が一人死んでも、回復アイテムは勿体無いので宿舎に戻る。地味な作業を重ねチュートリアルを終えれば、そこからは実にスムーズに進むんですが…。
まぁ、高難易度がアトラスゲーらしさだよね。


悪魔のビジュアルが3Dポリゴンから絵になって、過去のメガテン作品から流用しているけど、そんなの気にスンナ。新悪魔が外部イラストレーターを起用したからちょっと違和感があるけどそれもあんまり気にスンナ。
邪教の館の音楽が真・女神転生?のリメイクだったり、車椅子の男ことスティーブンが再登場したり、デモニカスーツの女が現われたりと。
真・女神転生4というよりも、今までのメガテンシリーズの総括みたいなモノとなっている。

今までに女神転生シリーズをプレイした方にはオススメの一本。
ペルソナしかやった事が無い!って人は、オススメできるか分からないが。ペルソナが好きな女性はたぶん面白いと思うよ。登場人物に女性が少なくて男ばっかりで、男友達二人が主人公奪い合っているみたいに見えるから。

真・女神転生IV (2013年5月23日発売) - 3DS

真・女神転生IV (2013年5月23日発売) - 3DS