戦姫絶唱シンフォギアG 第八話「繋ぐ手と手…戸惑うわたしのため…」

キャラソン第四弾「風鳴翼」発売中

買ってないからレビュー出来ない。これも全てはパソコンがぶっ壊れてたせいだ!(パソコン買えよ…)

1期の8話のおさらいから。
フィーネに捨てられ、捨て犬と化したクリスちゃんを未来さんが懐柔した回。
司令がアスファルトで畳返しをかましたりクリスを連れたままビルの最上階に飛び上がったりと、人類最強を示してくれた回。
ここら辺からクリスちゃん人気に火がついてきたよね。

(来週の日曜まで見れる)

前回はマリアさんがフィーネでなく、切歌が真のフィーネだった事が発覚した所で終わった。
OP後。
闇夜、ヘリの運転をこなすマリア。彼女の頭の遠い過去の記憶がよみがえる。
「鏖鋸・シュルシャガナ」の流れる夜の街、マリア・調・切歌はノイズの大群と戦っていた。
戦闘に巻き込まれる一般人を避けつつ戦うマリア。そこにナスターシャからの専用回線が届く。
マリア「またアノ話? 私にフィーネを演じろと?」
ナスターシャ「我々の計画の遂行にはドクター・ウェルの助力が必要不可欠。彼をこちら側に引き入れるには、あなたの身体にフィーネが再誕したこととし、我々そこが異端技術の先端を所有していることを示せば彼はきっと…」
マリア「無理よ、私達は確かにレセプター・チルドレン。フィーネの魂が宿る為に集められた孤児だけど、現実は誰も魂を受け止め切れなかったわ。今更そんな…ッ」
動揺から一般人を攻撃し殺してしまうマリア。その動作に調や切歌も動きが止まる。
電子音と共にノイズや一般人、風景までもが消失する。そうさきほどまでの戦闘はホログラムだったのだ。
拍手と共にウェル博士が現れる。
ウェル「シンフォギアシステム、すばらしいチカラだ。そして適正の薄い君達にチカラを授ける僕の改良したリンカーも。このチカラを持ってすれば英雄として世界も」
喜びに笑いが止まらないウェル博士。彼は調と切歌を出来のよい娘のように撫で。二人は彼の行為に不快を持ちつつも耐えるのだった。
(孤児で、フィーネの魂の受け皿として用意されたものの期待に応えられなかった結果があるんだろうね。反抗すれば捨てられるか人体実験か。フィーネに電撃食らっていたクリスちゃんもアレだったけど、本当に出来側のヒロインの扱いは酷い。というか、ヒロインってみんな辛い過去背負っている。「これは脚本家がドSですわ!」)
マリア「だけど、マムはこれ以上フィーネを演じる必要が無いと言った。神獣鏡とネフィリムの心臓、フロンティア起動の鍵がそろった今、どうしてマムはもう嘘をつく必要が無いと言ったのか?」
悩むマリアさん
(それはマリアさんポンコツ過ぎて、ナスターシャも哀れに思ったんだよ。ポンコツ姉さんと調と切歌じゃ、ウェル博士に遊ばれて殺される未来が見えたんだよ)

一方、ロリコン疑惑が湧いて出たウェル博士は、切歌と調の身体チェックを行っていた。
ウェル「オーバードーズによる不正数値もやっと治まってきましたね」
ナスターシャ「リンカーによって装者を生み出すと同時に、装者の管理もあなたの務めです。よろしくお願いしますよ」
切歌は、建設現場で起きたアースガルズのことを思い出していた。思い出そうとすればするほど彼女の奥底で金髪の女性影が蠢くのだった。

2課の診察室。
響のスキャン写真を前に彼女の現状を司令が三人に説明する。
司令「これが響君の身体のスキャン画像だ。体内にあるガングニールが更なる侵食と増殖をはたした結果、新たな臓器を形成している、これが彼女の爆発力の源であり命を蝕んでいる原因だ」
スキャン画像に唖然とするクリス。翼は険しい顔を隠せずにいた。
そんな中、当事者である響は乾いた笑い声を上げながら言う。
響「つまりは胸のガングニールが活性化してしまう為に、今後はギアをあまり纏わないようにしろと」
その顔はピエロのお面のように硬質的な笑顔だった。
現状が見えていないのではない。現状を受け流そうとする響の態度に翼が声を荒げる。
「いい加減にしろ!なるべくだと、寝言を口にするな!!」
響の症状をいち早く知りながらも何も出来ず、ただ悪化させてしまった翼の声は自身への戒めであろうか。
翼「今後、一切の戦闘行為を禁止すると言っているのだ」
響の胸倉を掴み上げる翼。
翼「このままでは死ぬんだぞ!立花!!」
彼女の目から零れ落ちそうな涙に響は声を失うのだった。
クリス「そのくらいにしな。コイツだって分かってやっているんだ」
二人の間に入るクリス。涙を隠すように俯いたまま翼は一人、部屋を後にするのだった。
不安そうな響を労う司令。
部屋の外では無力な自分を呪う翼がいた。
翼「涙などTSURUGIには不要。なのに何故溢れて止まらぬ……。今の私は仲間を守るTSURUGIに当たらずということか」

F.I.Sのヘリ。
海上シャトルマーカーを打ち込むとステルス迷彩を止めエネルギーを一点に収束する。
ナスターシャ「長野県皆神山より出土した神獣鏡とは鏡の聖遺物。その特性は光を屈折させて周囲の景色に溶け込む鏡面迷彩と古来より伝えられる魔を祓う力。聖遺物由来のエネルギーを中和する神獣鏡の力を以てしてフロンティアに施された封印を解除します」
フィーネは皆神山でノイズを発生させ、そのどこさくさにまぎれて神獣鏡を手に入れた。そのどさくさに家族を失った奏はノイズ打倒の為に2課に入りリンカーを使って適合者になるのだった。まさか、そのノイズを操っていたフィーネが了子だとは知らずに。(皮肉である)
ナスターシャは神獣鏡のチカラをもってフロンティアの封印を解こうとする。計画の早急さにウェル博士は口を挟むが、彼の意見は却下される。
ヘリから出た神獣鏡のエネルギーがシャトルマーカーによって深海へと照射される。
泡立つ海面にウェル博士はフロンティア浮上を夢見て高まる。
が、泡は消え海面は穏やかな状態へと戻るのだった。
計画失敗に唖然とする切歌と調。ウェル博士はあまりの肩透かしに足元が揺らぐのだった。
ナスターシャ「出力不足です。いかが神獣鏡のチカラといえでも機械的に増幅された程度ではフロンティアに施された封印を解くまでには至らないということ」
ナスターシャの無責任な行動にいらだつウェル博士。
ウェル「あなたは知っていのか?聖遺物の権威であるあなたが、この地を調査に訪れて何も知らないとは考えられない。この実験は今の我々ではフロンティア封印開放にほど遠いという事実を知らしめるため。 違いますか?」
(ここで実験を失敗させておくことで、自分らを監視し続ける米国政府に「私達は大それたことをする組織じゃないよ」とアピールしたということか。理由はBパート)
ナスターシャに弄ばれて怒り狂うウェル博士。(弄ばれたというよりも勝手に期待して裏切られただけなので、逆恨みとも言えるが)

ここまでAパート

2課の本部。
ウェル博士がカ・ディンギル跡地で言い放った月の落下の真偽を調べるべく2課のメンバーは月の軌道の調査を続けていた。
司令「でたらめ…だと」
NASAが提供していた月の軌道データは実際の軌道とは少なからずの誤差があり、その誤差が近い未来月の落下を物語っているという事実が明らかになる。つまりはウェル博士の言葉は真実であり月の落下による人類救済をお題目にあげるF.I.Sは正しかった。

スカイタワー。
エレベーターからナスターシャとマリアが降り立つ。目的の部屋には先客として米国政府のエージェントがまっていた。
マリア「これは?」
ナスターシャ「米国政府のエージェントです。講和を持ちかけるために私が召集しました」
マリアや切歌・調の姿に心を痛めたナスターシャはF.I.Sとしての組織の現状に限界を感じアメリカ政府への投降を決めていた。技術さえあればフロンティアを起動させ人を救うことが出来る。問題は手段ではなく結果なのだ。

同時刻、スカイタワー下層にある水族館では、響は水槽を泳ぐ魚を眺めていた。
響「(死ぬ、戦えば死ぬ……。考えてみれば当たり前のこと。いつか麻痺してしまってそれはどこか遠いことだと錯覚してしまった。戦えない私って誰からも必要とされない私なのかな……)」
ノイズと戦い人を守ることが生きる証、ライブ会場から奏の命と引き換えに生き残ってしまった自分の運命だと思い込んでいる響は、戦う事でしか世界を見る事が出来なくなっていった。
そこにジュースを持って現れる未来。暗い顔をする響を優しく注意する。(奥さん、女子が二人でデートですよ)

一方その頃、ヘリで待機をする調は元気の無い切歌の為に料理を作っていた。
調「うん、思った通りの味が出た」
味見した蓮華をカップに戻す。カップラーメンの味見であった。
切歌「(リーンカーネーション。もし私の身体にフィーネの魂が宿っていたら、私の魂は消えてしまうのデスか?ちょっと待つデス。私がフィーネの器だとしたらマリアがフィーネの器だというのは……)」
マリアにフィーネが宿っていないことに気づいてしまう切歌。
そんな切歌の元に調がエプロン姿のまま駆け寄る。
調「切ちゃん、ごはんの準備できたよ」
切歌「何を作ってくれたデスか?」
調「298円」
切歌「ごちそうです!!」
今までのいじけた顔などどこへやら、笑顔を取り戻す切歌。
(298円は高いよな…。俺なんていつも袋ラーメンだから凄く共感できるわ。298円って袋ラーメンの5個セットがスーパーで買えるんだぜ…。5食分の価格が1食で味わえるなんて)

スカイタワー上層。
今まで積み上げてきた異端技術のデータを米国政府に渡すマリア。
データをしまうとエージェントは銃器を二人に向けるのだった。そうデータさえ手に入れば人材は代えはきく。
エージェント「あなたの歌よりも銃弾は遥かに早く躊躇無く命を奪う」
銃口を向けられ身動きが取れない二人。聖詠よりも弾丸は早く、仮に先にマリアが歌い終えたとて車椅子のナスターシャを守ることが出来ない。
ナスターシャ「はじめから取引する気など無かったのですか」
エージェント「必要なものは手に入れた。後は不必要な物を処分するだけ」
絶対的な優位に口元を緩めるエージェント。窓の外を飛行するノイズの群れに気づいた時はすでに遅かった。ノイズに襲われ炭化するエージェント。
その光景をスカイタワーを一望できるレストランで見守るウェル博士。
ウェル「誰も彼もが好き勝手なことばかり」
周囲の人間に呆れつつ口に含むコーヒー。彼の足元には起動状態のソロモンの杖があった。

エージェント達を殲滅しても溢れだすノイズにマリアは聖詠を口にし変身を遂げる。ノイズからもアメリカ政府からも無事に逃げ切るためにナスターシャを担ぎ退路を探す。
上空を遊泳するノイズの群れは一般人の目にも留まる。タワー内にパニックが起き人々は逃げ惑う。
響はノイズ打倒の為に駆け出そうとする。のだが。
未来「行っちゃ駄目! 行かないで」未来は響の手を掴む。
響「未来、だけど行かなきゃ」
未来「この手は離さない。響を戦わせたくない。遠くに行って欲しくない」
未来の響を見据えた強い言葉に、響は未来を見つめ返す。
時は止まらない。パニックは加速度的悪化し、迷い子が当ても無く泣き歩く。誰かがこの問題を解決しなければいけない。
響「胸のガングニールを使わなければ大丈夫なんだ。このままじゃ」
変身せずに生身で救える命を探す響。その後を未来も追う。
マリアはナスターシャの言葉に従い、エージェントからの待ち伏せを避けるためにスカイタワーを上へと登る。スカイタワーの周囲は飛行型ノイズ飛び交い、ハゲワシのように逃げ出すモノを捉えようと待ち構えていた。

響と未来は迷い子をなだめつつ階段へと足を進める。迷い子を係員に渡した次の瞬間、彼女らの頭上に瓦礫が降り注ぐ。

米国政府のエージェントはマリアとナスターシャを殺すためには一般人の犠牲をものともしなかった。マリアの前で銃弾を浴びて崩れ落ちていく日常を生きる人々。マリアの目に絶望が灯る。
マリア「わたしのせいだ。全てはフィーネを背負いきれなかったわたしのせいだぁぁぁぁ」
彼女の絶叫は、意思は、マントに伝わり暴力となって具現化される。なぎ倒されるエージェント達。
ホログラムの人を殺してしまった事ですら戸惑い、ウェル博士の凶行に目を背け耳をふさいだマリアはもういなかった。
血にまみれたマリアの姿を守るべきだった人々は恐怖の対象と見間違い怖れた。
マリア「うろたえるな。うろたえるな、行け!」
檄を飛ばし人を走らすマリア。自身が放った言葉がライブ会場で放った言葉だとリフレインする。
マリア「(うろたえるな。あの言葉は他の誰でもない私に向けて叫んだ言葉だ)」
マリア「もう迷わない。一気に駆け抜ける!」
彼女の顔に不安な声を出すナスターシャ。しかし、ナスターシャの思いは今は伝わらない。
アームドギアを回転させ天井を掘り潜るマリアとナスターシャ。


間一髪で瓦礫から逃げ切った響と未来。しかし、そこは鉄火場。二人に新たなる試練が巻き起こる。足場が崩壊し落ちる響を腕一本で支える未来。
響「未来、ここはもう長く持たない。手を離して」
未来「駄目、私が響を守らなきゃ」
未来の必死な姿に響は覚悟を決める。戦わない自分に価値を見出してくれる存在にやっと気づく。
響「いつかまた、本当に私が困った時に未来に助けて貰うから。今日はもう少しだけ私に頑張らせて」
解けて行く繋いだ手。「この手を離さない」とう決意した言葉が脆くも崩れていく。
未来「私だって守りたいのに……」思いを断ち切る現実に溢れ出した涙が彼女の頬を流れ落ちる。
二人の手は離れ、響は一人空を舞う。
空中にて聖詠を行い変身して着地、未来の待つ場所に飛び立とうと踏みしめた足に掲げる瞳。
しかし、彼女の目には爆破炎上するスカイタワーが映るだけだった。
ありえない現実に響はただ叫ぶだけしか出来なかった。
EDへ。



総括
未来さんはシンフォギアの陽だまりだから、まず絶対に死ぬことは無い。
装者の誰よりも死ぬ可能性が無い。(未来に何かあったらプロデューサーが権限で横暴するだろうから絶対に大丈夫)
だから、あんまり不安になっていない。
問題はマリアさんが覚悟を決意したようだったけど、あの人もうフィーネじゃないし、切歌に「おい、偽フィーネ。ジュース買ってこいよ」って言われそうなくらい弱みを握られていて、ウェルにも知られている状態って事だよね。マリアさん、今後おいしいシーンとかあるのかな。
後、響・翼・クリスVSマリア・切歌・調という戦いが回を増すごとに難しくなって行く事実。そもそも戦う理由がたいした事じゃなかった事に加えて、お互いの陣営ともにボロボロ。スクライドの最終回みたいにただプライドを掛けた戦いって奴を見てみたいもんですなぁー。響陣営が勝つんだろうけど。
残念だったのは、次回予告に登場した奏や了子さんに台詞ゼロだった所かな。大物声優だからお金が掛かるとは分かっていたけど、一言くらい欲しかった。
あと5話しかない状況で、切歌と調の変身シーンや未使用曲。ちゃんと昇華されるのかなぁ。クリスちゃんの扱い超適当になってない。
そんな先行きの不安を感じた回。
だって、未来さん絶対に死なないもん。