フリンジ ファイナルシーズン

フリンジがシーズン5を以って大団円を迎えた。
シーズン4で低視聴率を叩き出し『打ち切りか?』と危ぶまれたが、スタッフの熱意によってシーズン5まで継続し見事に完結した。
それでは、シーズン4までのフリンジを個人的に覚えている限りで適当に紹介したいと思う。
主人公であるFBI捜査官オリビア・ダナムは、ある日見たこともない奇妙な事件に遭遇する。その事件を解決すべく元天才科学者であり現在精神病院に幽閉されているウォルター・ビショップに助力を求める。しかし、ウォルターを病院から解放するには家族の後見人が必要になると知り、彼の一人息子ピーター・ビショップに仲間に入れる。退院したウォルターや多才なピーターのチカラもあって無事に事件を解決するオリビア。ひと段落かと思いきや、その手腕を買われてオリビア・ウォルター・ピーター、ウォルターの助手としてアストリッドの4人は世界中に多発する超不思議事件専門の対策チームに任命される。次々と巻き起こる超不思議事件。偶発的に起きた事件からウォルターが過去に行った実験の爪痕が原因だったりとさまざま答えがあふれ出る。(ここまでがたぶん1stシーズン)
数多くの事件を解決する上で、彼らはこの世界とはそっくりな別の世界、パラレルワールドの存在を確認する。そして別の世界からこちらの世界へ潜入しなにやらよからぬ事を行う組織や人物を見つける。彼らの存在・目的を捜査するオリビア。ウォルターは「別の世界」という言葉から、過去の記憶を思い出す。それは、若い頃、病気によって亡くなってしまったピーターの代わりに「向こうの世界」からピーターを連れ去ってきてしまった事だった。自分を父親だと思い込むピーターに真実を語れないウォルター。真実を知ってしまったピーターはウォルターの下を去り「向こうの世界」の父親と対面する。ピーターを失った悲しみに暮れるウォルター。ピーターに真意を問いただす為にオリビアは世界の壁を飛び越え「向こうの世界」に向かう。ピーターとオリビアは「元の世界」に戻ってくる。万事解決かと思いきや、戻ってきたオリビアは向こうの世界のオリビアだった。(ここまでが2ndシーズン)
リビアの異変に気づくピーターと、向こうの世界の人間の優しさに触れ情が湧く向こう側のオリビア。超不思議事件が多発する現状を解明するウォルター。その問題は二つの世界が融合を始めていた結果だった。このまま融合を続ければ二つの世界は消滅してしまう。ウォルターは世界を救うべく過去の自分が世界各地に埋めた機械の部品を掘り起こし始める。機械の部品は「こちらの世界」だけではなく「向こうの世界」にまで埋まっていた。世界間を行き来して部品を集める。出来上がった機械の動力源はなんとピーターだった。ピーターは機械を操作すると二つの世界の一部を繋げて共通の空間を作り上げ、二つの世界が協力する事が世界の崩壊を止める唯一の方法だ。と言って消えてしまう。ピーターの存在は記憶・記録からも抹消されてしまう。(ここまでが3rdシーズン)
J・J・エイブラムス「ここまでのフリンジは全部忘れてくれ」(壮大なテコ入れによって始まった4thシーズン)
ピーターの消えた世界では事件を解決し続けるオリビアら。ピーターのいない違和感に苛まれながらも生活を続けるがそこに突如ピーターが戻ってくる。ピーターに関する記憶を失っているので戸惑うオリビアとウォルター。なんだかんだで記憶を取り戻しピーターを受け入れるが。そこに二つの世界を融合させ消滅させようとする謎の組織が現れる。謎の組織と戦うフリンジ。謎の組織のボスはウォルターの同僚であったウイリアム・ベルだった。そんでオリビア妊娠。そして未来は監視人に支配されたデストピアになっていた。(ここまで4thシーズン)


こうやって書くと、分かると思うけど。
どう考えても2つの世界の問題を解決した時点で終わらせるべき作品を無理やり生命維持装置に掛けて生きながらえさせた結果がありありと出ている。特に4thシーズン。視聴者が見たいのはそうゆう大きな存在との対決じゃなくて超不思議事件をを解決しつつウォルターとピーターの親子間の確執の解消やオリビアのコーテキシュファン無双、アストリッドのアメリカ理系オタクが考える最高の萌えキャラ。だと思うんだ。ようはXファイルがみたいんだ。


ここからファイナルシーズンの感想。(観ながらメモ取ったから一話ずつ書きます)
1話。
監視人に支配された世界で娘ヘンリエッタレジスタンスに協力するオリビア、ウォルター、ピーター、アストリッド。
対抗策はウォルターが考え出した計画。
計画を聞き出そうとウォルターに尋ねるが、ウォルターは敵の拷問によって記憶を失っていた。
2話。
計画は事前にビデオテープで撮影したことを思い出したウォルターは、ビデオが置いてあるハーバード大学のラボに潜入する。
ラボは大半をアンバーで固定されていたので、ラボにある機械を使ってアンバーの中に眠るビデオテープを掘り出す為のレーザーを作り出す。
その過程で監視人の手下を捕まえる事に成功する。
手下を躊躇なく拷問するヘンリエッタ。その姿に未来の世界の非情をみるオリビア
レーザーによって取り出したテープには、計画は複数のテープに別けて撮影している事を知り、一本では無価値だと知る。

ヘンリエッタ「手下はオリビアの目に弱さを見たのよ」
手下「俺は彼女の目に確信を見たんだ」
ヘンリエッタ「私も母の目に見たの。哀れみを」

3話。
掘り出された新しいテープの内容から、郊外の森の中に行くチーム。
そこでは謎の皮膚病に冒された人々が暮らす村があった。
村長はそこに存在する世界中のデータを保管する装置を守るために、その場を動けずただ皮膚を侵食する黒いタールのようなモノに悩まされていた。
皮膚病の原因は、村の近くに存在する金鉱山跡だった。
またテープの告げる計画に必要なモノも金鉱山に眠る水晶だと分かる。
生身での鉱山潜入は皮膚病に身体をやられてしまう。ウォルターは防護服の製作に乗り出すのだが、そこに監視人の組織が村に向かっていると連絡が入る。
記録装置があるために村から逃げる事も出来ない村長は、ウォルターらを村から追放しようして、息子に嫌われる。
防護服さえ出来れば水晶を手に入れすぐに出て行く事を誓うウォルターら。渋々防護服の製作を手伝う村長だったが、どうかんがえても間に合わない。
そんな彼の取った行動は、単独で鉱山に潜り水晶を集めてくることだった。
水晶の入ったバケツと引き換えに結晶化した村長の亡骸が鉱山に一人眠るのだった。

村長「臆病者とは怖がる人じゃない。やるべき事をやらない人だ。ママが倒れたときに約束したんだ何があってもお前を守るって」

息子「ヒーローが今日死んだ。フリンジチームに必要な物を手に入れるために。歴史の記録者が歴史を作った」

4話。
新たに発掘されたテープによって、駅のプラットフォームに計画に必要な部品が隠されていることを知った彼らは。厳重な警備を掻い潜るべく今までに解決した事件の証拠を使って敵を出し抜く。
一方敵側は、内通者の存在を感じ取り、個別尋問を仕掛ける。
駅で目的の物を手に入れたウォルター。
しかし、敵のボスウインドマークの魔の手はヘンリエッタの心臓を貫く。同士討ちを狙い自爆するヘンリエッタ。しかし、彼女の願いは虚しく監視人達は瞬間移動でその場を後にする。

ウィンドマーク「目的は何だ。理由が知りたい。………愛か?」

5話。
ヘンリエッタの死によって復讐に燃えるピーター。
リビアは現実を受け止められずにいた。
レジスタンスからの連絡により、未来からワームホールを使って届く部品の存在を知る。ピーターは敵からワームホールを安定させるキューブという装置を使ってワームホールを壊し未来からの物資供給を止めようと考える。ワームホールを破壊できれば、未来側にブラックホールが出来、敵に壊滅的なダメージを与えられる試算するウォルター。ピーターはやる気に火がつく。
ピーターの計画は成功し、ワームホールを破壊するが新しいワームホールによって未来からの物資供給は続いていた。
ピーター圧倒的な技術力の差に絶望する。彼は監視人と対等になるべくレジスタンスに捕まっていた監視人に埋め込まれていた装置を抜き取ると自分自身に移植するのだった。

リビア「ずっと起きたまま、夢を見ているんだと思っていても、結局は夢じゃないと思わせられる」

ウインドマーク「見たのは見たかったもの、信じたものは信じたかったもの、感情が現実を作り出すのだ」

「復讐の旅に出る前に二つの墓穴を掘れ」

6話。
テープの発掘に成功したウォルターはテープの示す場所に一人で向かう。
ウォルターが不在だということに気づいた他のメンバーは彼が見たであろうテープを頼りに彼の後を追うのだった。
ウォルターが着いた場所は、過去に彼が監視人から逃れるために作り出した空間を弄って作った「空間のポケット」だった。そこでは時間や距離がループしていた。
彼の後を追って空間のポケットに入るメンバー。テープは空間のポケットに存在する一室で誰かを待たせるウォルターとドナルドという謎の人物を写していた。
指定した場所に向かうが、そこには人の姿はなく一局に固定されたポケットラジオが置いてあった。ラジオを手にその場を後にしようとすると監視人からの追撃が待っていた。
(監視人に見つからない秘密基地とはなんだったのか…)
監視人の能力を得たピーターは瞬間移動や超人的身体能力を駆使して追っ手を倒す。

7話。
監視人の能力を使うたびに彼らの思考と同化していくピーター。無感情になり目に映る全ての行動が予知できるようになっていった。
ピーターは予知能力を使って監視人のスーツケースを爆弾とすり替えてテロ行為に勤しむ。
一方オリビアは新しいテープの命令によって瓦礫の下に埋まった研究所からシリンダー2本を手に入れようとしていた。瓦礫の撤去にニーナに相談するオリビア。固体を気化させる機械を使って研究所からシリンダー2本を手に入れるオリビア
ウォルターはニーナに脳を取り戻した事で昔の傲慢で非人道的な自分に戻ってしまう事を恐れ脳の除去を願う。

8話。
ピーターの異変に気づいたオリビアレジスタンスのメンバーに相談する。
スーツケース爆弾の成功に気をよくしたピーターは新しい計画を練るべく、ウインドマークの未来を読み始める。
テープの指令で、電磁石を手に入れる為に指定された場所に向かうオリビア。そこで電磁石を守っていたおばさんから宗教観の話をされる。
なんやかんやで、ヘンリエッタの死を受け入れるオリビア
ピーターにヘンリエッタは私達の心の中で生きているわ!とか言って、ピーターを改心させピーターに身体に埋まった機械を引っこ抜かせる。
(この回、本当に意味が分からなかった。オリビアが「この世は数学と同じ。侵略してきた人々は私達よりも数学が得意なだけ」とか言い出すんだけど。今までのフリンジ事件を越えてきたオリビアは絶対にそんな事いわないと思うんだが、だって数学じゃ解けない事件あったぜ…。それに何なの宗教ババアと人間不信オリビア…)

9話。
LSDでラリったウォルターの妄想と、電波を受信したラジオを元に送信先を探すメンバーの様子がグニャグニャに入り混じる回。
ラジオに向かって電波を送っていた場所には監視人の子供マイケルがいた。
演出的には面白いんだけど、本筋に係わる要素は薄い。
(そもそも前々回辺りから、ウォルターの苦しみを書いているけど。別に脳みそ有り無し関係なくウォルターって癇癪持ちだし、そうゆう精神的問題は目に見えずらい問題だからシリーズの終盤にまで持ってくる必要ないよね…)

10話
ニーナの裏切りに気づく監視人。
ニーナの行方を探るうちに彼女のラボを見つける。そこでは監視人を捕まえて人体実験を繰り返した後があった。
声に怒りを見せるウィンドマーク。ニーナは彼からの尋問を逃れるべく自決するのだった。
ニーナの死に悲しみに暮れるメンバー。感情を表さなかったマイケルの目にも涙が…。
ウォルターは機械を通してマイケルと意思疎通を行うとする。その過程で彼はドナルドがセフテンバーだと思い出す。

11話
テープの回収作業を続けるピーターにウォルターは、全ての記憶は脳に入っているはずだからとタンクの中に入ることを決める。(最初からそうしろよ)
タンクの中で揺られるうちに、ドナルド(セプテンバー)との記憶を思い出していくウォルター。
記憶を頼りにドナルドの場所を探すウォルター。記憶に出た一室にドナルドは未だに住んでいた。
ドナルドは装置を外され監視人の組織から除外され一般人として暮らしていた。
ドナルドによってウォルターが計画した対抗策の全貌が明らかになる。
それは、監視人とは違う進化を遂げたマイケルを未来の監視人のシステムを作り出した科学者達に見せて、科学者の考えを改めさせ未来を監視人のいない未来に書き換える。という計画だった。(面倒臭い…)
未来を書き換えれば、ヘンリエッタの死も無かった事に出来ると喜ぶオリビアとピーター。
喜ぶ彼らにも監視人達の追跡が近づいていた。
電車で逃亡中にマイケルが監視人に捕まってしまう。

12話。
マイケルの行方を捜すメンバー。
マイケルの幽閉された場所は敵の監視が集まっている事を危惧したメンバーは、2つの世界間を飛び越えて、最短距離でマイケルを奪回し「向こうの世界」に逃げ込み連れ帰る戦法を取る。
世界を渡るためにコーテキシュファンを大量投入するオリビア
ドナルドはメンバーが集めた部品を使ってマイケルを未来に送る装置を作る。
コーテキシュファンの影響でぐあんぐあんになりながらマイケルを助け出すオリビア

13話。
マイケルを未来に送り出す装置は電力不足で動作出来ず。
監視人が使う物資搬入に使うワームホールを使ってマイケルを未来に送り出す計画を思いつく。マイケル一人では科学者を説得できないと最初はウォルターが同行する計画となっていたが、ドナルドが同伴者を申し出る。
しかし、ワームホールに突入する寸前にドナルドは敵の凶弾にやられてしまう。
ウォルターはマイケルを連れてワームホールに入る。
その瞬間、世界は改変されマイケルはオリビアヘンリエッタの三人で芝生の中を優雅に過ごす。
家に帰ると、マイケル宛にウォルターからの手紙が届く。中には、ウォルターが神の許しと例えた白いチューリップの絵が入っていた。




まとめ。
蛇足シーズン。