一つの幕が下りるとき
念仏を聞くと思い出すナンバーガール。
祖父の死去
先日、母方の祖父が深夜に脳卒中でぶっ倒れて、病院に運ばれたものの5時間後に意識が一度も回復することなく亡くなった。
母方の祖父母は、二人きりで暮らしていたが去年辺りに東京で暮らしていた長男が帰郷して三人で過ごし始めて、家が築50年になるというので新築にすることになったんだが、その時に家にあった古い家具や食器なんかいろいろ要らない物をを一掃して心機一転に床暖房やIHコンロなんかが付いた最新の家に変えて便利な暮らしを目指したら、環境の変化か歳か分からんが祖父がボケ始めて深夜徘徊とか始めてテンヤワンヤになって、ボケが増して道路を横断しようとして車に引かれて、入院して足腰が弱って老人ホームに短期間入ったりしているうちに老人ホームで倒れて病院に運ばれて逝った。
俺個人の意見からしたら、80歳を越えた人間には心機一転とか要らんかったんじゃないかったと思った。家がかなりぼろくなって危ない部分はあったから新築にするのは否定せんけど、今まで使ってきた家具やよく分からないお土産の木彫りの人形とか捨てる必要なかったんじゃねーかと。80歳は思い出の中で暮らしているんじゃないかと。
誰かを責める事によって蘇生呪文が覚えられる訳じゃないからどーでもいい事だけど。
ともかく、昨日葬式があって、つつがなく終わった。
祖母は祖父の死から葬儀までジェットコースターに次々と入れ替われる世界に脳みそが付いていけないようで、言葉数も少なく口を開けば周囲に感謝と懺悔の言葉を繰り返していた。
葬式は別れの儀式だ。それは生きている人間の為の儀式だとなんとなく理解できた。