LIFE!

あらすじ:雑誌LIFEで働く主人公ベンは、同じ会社で働くクリステンと仲良くなるべく彼女が参加しているSNSに登録する。彼女のコメントに賛同ボタンを押して注目を引こうとするのだが。ベンのプロフィールの薄さからコメントが拒否されてしまう。会社に行くと、雑誌最終号の表紙を飾る写真のネガが紛失してしまった事によって彼は、撮影した写真家を探す旅に出る。

感想(ネタバレなし?):
先月、試写会に招待されたので雪の残る道をオロオロしながら映画館に向かった。
上映前に99の岡村さんが銀幕に現れて「これから上映する映画で主役の吹き替えをしました」と言ってて。岡村さんの吹き替え版かな?と思ったら不通に字幕ですっころんだ。いや、だったらそのコメントいらんやん・・・。もう一回観てということかな?
映画内容。保守的な生き方をしてきたベンが紛失したネガを探していつもの日常から飛び出す。という、簡単に話すとまぁよくある話ですよ。音楽嫌いの親父がふとしたキッカケでバンドのメンバーになったりするような偏見からの脱却・日常の打破って奴。そうゆう映画って大抵保守派の奴が嫌いだった物に染まって、「今までの俺は最低だった」と裏返り悟って終わるのだけど。この映画は、そうゆう180度の変化して過去を捨てて終わらずに、「今までの生活は確かに酷かったが、その中にも光る物や大事な物はあった。ただそれだけじゃなかった」と右も左も両方を愛する終わり方にしていたのは良かった。
保守派で臆病なベンが旅に出るまで1時間くらいウジウジしているのだけど。そのウジウジから一歩踏み出すまでの心の動きを音楽に乗せて、ベン持ち前の妄想と織り交ぜていく丁寧な作りは見所がある。最初から日常がベンのとんでもない妄想と交じり合っているので、ベンが本当に一歩踏み出した時に「それもどうせ妄想だろ?」と観客を思わせてからの、ベンの「これは妄想じゃない」という台詞は良かったわ。
ベンの写真家探しの旅も四苦八苦あってみていて飽きない。
観ていてアレと思ったのは、ベンが写真家を見つけてからが。ちょっとそれまでストーリーがポンポン拍子に進んでいったので退屈と言えば退屈だったなぁ、お決まりの展開と言えばおしまいだけど、ちょっと後半の展開は安直だったと思う。先が読めすぎた。
ドラマというよりもコメディ要素が多いので子供でも飽きずに見れると思う。
まぁ金出してみてもそれなりに満足できるだろう。