バットマン:ザ・ラスト・エピソード

昨日からの長雨でテンションが下がりきり、「休日を存分にエンジョイ」をモットーに不眠で遊びすぎた付けが回り死人の如く面を下げて予約した本が届いたと電話を戴いたゆえに紀伊国屋に出掛けた。


あらすじ:闇が包む夜、寂れたバーの奥に人が群がる。男に犯罪者と、怪人と、恋人と、宿敵と呼ばれ、罵られ、愛された者達が憂いた顔で棺を覗き次々に彼との思い出を語りだす。バットマンは死んだ。



感想(ネタバレもちょっと):
スーパーマンのラストを描いた『スーパーマン:ラストエピソード(Whatever Happened to the Man of Tomorrow?)』に対するリスペクトとして描かれた作品。
霊体となって自分の葬式を見下ろすバットマンと、商売敵であり復讐のターゲットであったはずのバットマンの死を悲しむキャットウーマンやジョーカーなどの犯罪者達。
2500円もしたのでラストは買ってくれた人だけが知ることが出来ると思うのであえて伏せておくが、素晴らしい作品だと思った。皮肉が効いていてウイットに富んでいて物悲しくて暖かい物語だった。アメコミに対してはまだまだ初心者の俺がコレを読んでしまって少し後悔してしまった。この作品はバットマンを何年も愛し続けてくれた往年のファンが読むべき作品だと思った。俺のような若輩者が数ヶ月で終わりを知ってはいけなかった。もっともっと勉強してからバットマンにいての知識が豊富になってから、付録なんぞ読まずに全てのコネタが理解できるようになったその時こそこの本を読み、俺はバットマンとの告別をするべきだった。
ジョーカーが「殺すときは笑いがとれるときだ。お前を殺したって何がおもしろいんだ」のセリフを憎みながら言うシーンはなんか印象的だった。
そして『執事の物語』のメタ展開は意外と好きです。悲しませない為に付いた嘘が悲しみを生む。
とにかく、最高の出来でした。
また収録されている「Pavane」「Original Sins」「When is a door」「A Black and White World」もポイズン・アイビーやリドラーの誕生譚で面白かったです。

バットマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)

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次回の小プロは『バットマンアーカムアサイラム
この前やったゲームの原作って事?
wktkが止まらないぜ!!