劇場版『BLOOD-C The Last Dark』

あらすじ:住んでいた町を壊滅させた主因の七原文人を追いかけて、東京まで辿り着いた更衣小夜は地下鉄の電車内に現われた古きものと戦う。その戦闘に巻き込まれてしまった柊真奈は彼女に「私たちの組織、サーラットに入らない」と誘うのであった。(うろ覚え)



感想(ネタバレ満載):
TVアニメ版『BLOOD-C』は数話と最終回だけ観ました。
そんな知識で観に行ってもそれなりに面白いですが、圧倒的に笑えるのは、今時アメリカのB級映画でもありえないほどのハッカー無双。「ハッカー最高」「ハッカーさえいれば、ご飯三杯はイケる」と言った。ハッカー天国アニメです。
まずサーラットという組織は「七原文人」に親を殺された過去を持つ文人のいとこ「殯蔵人」が出資するハッカー集団です。目的は東京のどこかにいる文人を見つけ出す事。その為サーラットのメンバーは八嶋智人みたいなキャラの青年から両足でキーボードを打つ妙技を持つ幼女までネットにかかりっきりで文人の所在や行動を調べていました。
(ここで、私は探偵を雇うなり文人の会社に潜入捜査した方が早くないかと思っていましたが、まぁそうゆうのはみんな失敗に終わったから、地道にネットサーフィングをしていたのでしょう。たぶん)
そこで「古きもの」と戦う更衣小夜を見つけ、共通の敵を追っているという事もあって、共闘しようじゃないか。という流れになったのですが。
そこで都合よく文人出現情報が舞い込みます。
(素人の俺ですら、今まで何の情報も得られなかったのにこんなタイミングで情報が漏洩するって、どう考えても罠だろ。それも場所が柊真奈の学校って……と思いましたが、これはきっと尺の問題だろうと割り切りました)
罠でした。
文人は式紙で作った傀儡で、小夜と真奈は講演会場に閉じこまれてしまいます。さらに天井を突き破って蜘蛛型の古きものまで襲来します。後なんかイケメンの忍者。
古きものを手負いになりながらも倒した小夜と真奈は仲間の助けを借りてその場を逃げ出します。敵の本当の目的は小夜の血液だったのです。
(俺、「へー」)
組織に戻ってきた小夜とサーラットメンバーは「アレ罠だったね」「罠だとは思わなかったわ」「ごめんね、ごめんねー」「そうゆう事もあるよねぇ」的に馴れ合って、今まで孤軍奮闘してきた一匹狼の小夜も「こいつらいい奴じゃん」と心を開きます。なんでか。
罠情報に釣られた幼女にビンタの一発でもかましてやればよかったのにネ。
(俺は、つまりはさっきの戦闘は小夜の血液が目的ではなく、脚本家が小夜とサーラットメンバーを仲良くさせる為に仕掛けた罠だったのね。と捻くれた感想を持ちました。)
その後、真奈が「今まで封印してきた私の能力を今解き放つ!!」と覚醒し。うぉ、こりゃどうなるんだ!! と期待したら、「私、実はスーパーハカーで、この幼女にハッキング教えた私なんだ」と衝撃の告白をします。
ようはてめぇが悪の根源か。
真奈は寝る間も惜しんで、パソコンに向かい「糞ッ!!SRしまむらさんの相場ドンドンあがってんじゃねーのかよ、新イベ始まっちゃうし、完走だけでも先にしておかないと……」と廃人如くタイピングを繰り返し、何かがどうにかなって、文人の所在地を見つけ出します。
(もうここらで俺は笑うしかありませんでした)
所在地は、巧妙に隠されており、衛星画像ではその場所はただの空き地の画像に刷りかえられていましたが、そのダミー画像を削ぎ落とすと、その場所には大きな建造物が存在しているのでありました。
場所は東京湾埋立地のど真ん中。(←たぶん笑うポイントだった)
(衛星画像うんぬんよりも、飛行機や海辺から肉眼で丸見えやん)
真奈が得た情報を一度煮え湯を飲まされたサーラット&小夜は即座に信じました。
(おい、釣られた幼女の師匠だぞ……お前らマゾか)
そして即座に実行。
サーラットのトップ、文人を憎み続ける蔵人はこれをチャンスと小夜の出撃を容認。
(小夜は強いけど、傭兵部隊とか用意はしないのかね)
敵アジトに乗り込んだ小夜は視界の悪い鬼の面をしたサブマシンガンを持った武装兵やイケメン忍者と戦いながら文人の下に辿り着くのでした。この間サーラットの人たちは無線で応援です。
(イケメン忍者がデコに小鏡を乗せて血を浴びたら古きものになった……何を言っているか分からないが俺も…以下略。)
そこで小夜の身体に異変が起きます。
そうです、実はサーラットのトップ蔵人は文人と裏で繋がっていたのでした。蔵人は出撃前の小夜のコーヒーに薬を盛っていたのです。な、なんだってー(ご一緒に)
(驚きよりも、だからあんな裏づけしていない情報で小夜一人を敵地に向かわせたりしたのか、と納得。)
なんだかんだあって、蔵人は文人を裏切り、文人に小夜が持ってきた刀を付きたて「勝った!!」と宣言しようとしたら、文人は元気で蔵人を触媒に質量保存の法則を無視した超巨大古きものを召喚。
(ここで自衛隊or横須賀の米軍が……あれ?)
超巨大古きものは小夜の一寸法師から得た妙案と思われる「体内に入って心臓を切る」というオーソドックスな戦法によって瞬殺。
万策尽きた文人は「小社には褒美を、歯医者に罰を」と、乱立を繰り返し現在コンビニの件数よりも増えてしまった歯科医院に対して、なんらかのメッセージを込めた言葉を放ったのち、小夜の刀によって亡くなりました。
小夜もどこかに去り、ハッピーエンド。
「でも、きっと何処かで小夜はまだ生きている」と思う。
で、終わりました。



何この適当な感想。小学生かよ。今まで2chスレのコピペ繰り返してばかりいたコピペブログの管理人が2chから名指しで転載禁止を食らって渋々書いたアニメの感想かよ。
と思いのあなた。



だって、面白くなかったんだもん。
真奈の声優の人がほかに比べて酷くアレなんだもん。
クランプが原作とキャラ絵を描いているのはTVシリーズから知っていたけど、ファンサービスなのかクランプキャラがさらっと登場して「実はこの世界はクランプワールドだったんですよ」と言わんばかりの展開が。「俺はブラッドCを観に来たのであってクランプ大戦は望んでいない!」と悪印象だったんですもん。


総括。
どうでもいいアニメでした。
TVシリーズを観て、「グロが観たい!三度の飯よりグロが好き」って方は本当に肩透かしを喰らうぐらいグロがありませんので、まぁTSUTAYAがレンタル料100円らしいのでアルバトロス辺りの制作費の大半を特殊メイクにつぎこんだDVDを観るのが吉だと思いますわ。
水樹奈々ファンは水樹さんの華麗なる演技とボイスが味わえるので観ておくが良い。
小夜のストイックな演技に「こいつ、風鳴翼じゃねーの。その内『私は剣です』とか宣り給うんじゃねーの」とワクワクしたのはたぶん俺だけ。言わないし。