戦姫絶唱シンフォギアG 第三話「終焉を望む者、終焉に挑む者」

マリア×翼のキャラソン1「不死鳥のフランメ」発売!
俺はitunesで買ったぜ。(CDを再生する機具が無いからな)
シンフォギアは1期もそうだったが、映像円盤よりも音楽円盤で売り上げを稼ぐタイプだからみんなCDは買おう。頑張れるやつだけブルーレイやDVDを買おう。

(来週の日曜まで無料で観れる)
あらすじ:ライブ会場に現れた増殖拡散型ノイズをS2CAトライバーストで倒した響・翼・クリス。多くの謎を残したまま夜が明けた。
調の言葉が耳に残り勉学に励めない響をよそに新校舎に移り変わったリディアン学園は三日後の学園祭に向けて大忙しであった。


感想:
第三話でみなが注目した点は、調の真平らな胸でも、切歌の「ドバーっと掛ける」でも、マリアから滲み出るマミさんのような中ニ病をこじらせたダメ女っぷりでもなく、クリスちゃんの変身バンクであろう。
「ばーん」である。
「ばきゅーん」はキュアエース。「みんなのハートを打ち抜いちゃうぞ。ばーん」はラブライブの海未である。
中の人の高垣彩陽さんのアドリブによって「ばーん」が追加されたクリスちゃんの変身バンクは見る者の多くを射殺し、原作者の上松の心までも虜にした(上松は最初からクリスちゃん推しだったが)
どのくらいの影響力かというと、変身シーンだけを切り取った動画が投稿から3日で8万再生を超えているほどである。(響や翼の変身シーンはそれなりにくらべて)
クリス人気は1期の頃から存在していたが、1期では中盤から敵として登場し、チンピラみたいな言葉使いで、ナニガしたいのか良く分からない行動原理を持っていたので(善悪に揺れていた?)。響・翼・クリスの三人の人気はほぼ同じであった。
それが2期になってから、クリス派のスタッフが動き出したのか新監督の動向なのか、クリスの可愛らしさが急上昇し、変身バンクをもって爆発した。いまやシンフォギア界の大量殺戮兵器である。
クリスちゃん人気の爆発を第三話の表のテーマとするならば、玄人人気を博した裏のテーマは「緒川忍者説である」。
某シーンによって、ヤクザが叫ぶ「こいつ忍法を使うぞ」「身体が動かない」の台詞によりファンの間で、司令がOTONA(シンフォギアの世界でいう身体能力がずば抜けて強い一般人のこと)のように緒川もOTONAだったのか。と話題が上がり、月曜の公式HPの更新を持って「緒川が忍者の末裔であり、翼の使う影縫いは緒川の得意技であり、その利便性にほれ込んだ翼が三年の努力の結果、緒川から会得したモノである」と紹介が行われた。
つまり、公式見解により「緒川は忍者」という、他のアニメではまずありえないヘンテコ公式見解がなされたのである。これも設定厨(本人は否定しているが)である金子ならではの展開であった。
では、三話の感想に行こう。
「国土の割譲」を要求したテロ組織「フィーネ」はライブ襲撃から以来沈黙を保っていた。フィーネの動向を探るべく暗躍する突起物。しかし、その足取りは途絶えていた。
そんな時だ。緒川はライブ会場付近に乗り捨てられていたトレーラーの入手経路からフィーネの潜伏先を匂わす廃病院を見つけ出す。
同時刻。新設(移転?)されたリディアン学園では、響が青空を眺めながら、「ガングニールが二つあるんだから、戦う理由が二つあっても不思議じゃない」と正義の居所に頭を悩ます。1期でもクリスやフィーネと言った、立場の違う正義を振りかざす敵とは戦ってきた響だが、自分の正義を否定された事が心に残っているようだ。(ちなみに新校舎では坂道教室は無くなった模様)
そして場面は変わり、響を否定した調と切歌のシャワーシーンに移る。
深夜アニメに於けるシャワーシーンとは、「BDでは湯気が消えてエロい場所が見えるから買ってね」という販促の為のシーンであるが。シンフォギアでは脚本家金子が「萌えを書くと吐血する」病気を持っている為に、一部のファンから金子の寿命を奪うシーンとして悲しい目で観られる。(3話でシャワーシーンである。1期の三話なんて司令が翼の天ノ逆鱗をパンチで防いだOTONA誕生の回だというのに、時代が変わったものである)
調は響との戦闘を思い出し煮えたぎる。「困っている人を助けるというのなら……どうして」。なんとなく調の問題は、過去の不幸な出来事に誰も手を差し伸べてくれなかった事が起因してそうである。切歌はそんな調に手を差し伸べた唯一の存在なのだろう…。慰めあう二人。そこに現れるマリア。
「それでも私達は、私達の正義とよろしくやっていくしかない」と諭すように言うのだった。(正義とよろしくやっていく……WAか……。知らん人からみたらヤンキー用語みたいだ「正義夜露死苦やっていく」みたいな)
ライブ会場で行った絶唱三重奏S2CAトライバーストのフォニックゲインによって覚醒したナスターシャの持つ完全聖遺物『ネフィリム』。その姿は獣のような四足の自立型聖遺物であった。ナスターシャは言う「あれこそが伝承に描かれし、『共食いすら厭わない飢餓衝動』」(一時、響の無防備な前向きさを翼が『前向きな自殺衝動』と言った事を思いだす。公式ではノイズの事を『他人を巻き込む自殺願望』と言ったり、そうゆう言い回しが好きなのか、繋がりがあるのか気になる。)
そして現れる杉田ウェル博士。(分かっていたけど、杉田博士ってフィーネの一員だったのね。第三勢力かと思ったけど杞憂だったな)ネフシュタンの餌……通常だとノイズかな。でも、ネフシュタンの鎧に食い殺されかけたクリスを観ると人間の可能性も…。
場面変わり、学園に戻る。
夕焼けの学園を走る少女。おっぱいに銀髪、そうクリス!
制服クリスの登場である。1期からファン&スタッフともにやりたかったがシナリオ的に無理だった制服クリスの登場である!!!(制服のサイズ小さくネ?いや、このままでいいです)
学園祭を3日後に控えてSAKIMORIも準備に出向くのである。
1期とは大違いである。「私は剣です」とか叫んで孤高ぶっていたSAKIMORIも今ではクラスメイトと気軽に話す仲である。SAKIMORIの実社会への適応にクリスもクラスメイトと打ち解けようとするのであった。1期では本部のメンバーと装者で話が進んで、クラスメイトというと響の友達の3人がフューチャーされていたが、2期は翼やクリスの日常が描かれているのは良い事だ。限られたメンバー・限られた場面で話を進めるとどうしても響・翼・クリスが学生であるという点が疎かになって、連戦を続けヒーローとしてキャラが立っても守るべき存在が映し出されず「英雄」というよりも「戦鬼」となってしまいがちだが、こうゆう日常シーンを入れることで守るべき存在のアピールや視聴者の共感を生みやすくしているのだろう。ここは2期になって成長したスタッフの成長が見えるぜ。(もちろん、全滅フラグの為のお膳立ての可能性もあるが)
緒川の調査によって、フィーネの居所を廃病院と定めた本部は、装者三人に夜襲を掛けさせる。緒川の「明日も学校があるのに夜半の出動を強いてしまいスイマセン」と言う言葉も、彼女らに日常が存在する事をアピールしているのである。
「これが私達、SAKIMORIの務めです」翼さんは響もクリスも手中に……。
廃病院に突撃する三人。病院内に隠れるウェル博士は謎の赤いガスを散布するのであった。
このガスも今日の公式HP更新によって正体が明らかにされました。
『ウェル博士が作り出した無味無臭のガス。生体と聖遺物の繋がりを阻害し、装者とシンフォギアの適合係数を低下させる効果を発揮する。』
無味無臭よりも、充満する赤いガスに一切触れない、気を使わない装者三人がなんか凄い…。充満するガスの中で銃器ぶっ放すクリスちゃん怖い…。(可燃性かどうかくらいは分かっているのか。聖遺物が作り出す銃器は火気が無いのか。ジャバウォックのエアガンみたいに)
前後するが、クリスちゃん変身バンクはここで初披露される。(赤い靴から表現される変身バンク。思えば、1期では司令が靴を失くし、響がヒールをへし折り、2期では翼がヒールを折り。と靴の表現だけは事欠かないアニメである)
変身終わりの「ばーん。フッ」は高垣さんのアドリブ。そうなると響の掛け声もアドリブかもしれない。
シンフォギアでは変身=新曲披露場なので、新曲も紹介される。第三話ではクリスの『Bye-Bye Lullaby』。出だしから「挨拶無用のガトリング」ときて「ヒャッハー ゴートゥーヘル スーパー懺悔タイム」全く以って酷い歌詞である。一期からクリスの歌はこんなノリだったがなんとも野性味溢れた歌詞である。私の頭には「ギザギザハートの子守唄」が流れた。(ワイルドすぎだぜ…)
ガスは『生体と聖遺物の繋がりを阻害し、装者とシンフォギアの適合係数を低下させる効果を発揮する』ので、彼女らは戦えば戦うほど苦戦を強いられる。
そこに自立型聖遺物ネフィリムが現れる。(動きを見ると暴走響ぽいし、もしかしたら聖遺物融合者の成れの果てかもね…)
ノイズと違う手ごたえに驚く三人のもとにウェル博士が登場する。
死んだと思ったら生きていた。「ソロモンの杖はコートの内側に隠し持っていた」実にどうでもいいネタばらしである。このアニメには推理は不要なのである。
「適合率の低い状態で大技を使うと死ぬ」奏さんを連想するシーンである。
ネフシュタンを入れた檻は、気球型ノイズのよって海上へと空輸される。それをただ見守るだけの翼ではなかった。
「海に向かって飛んでください。あなたは、(一人じゃない)」
海に向かう飛び上がるがガスの効果によって出力が低下し海上を漂うノイズに届かない翼。海面に落ちるその時、海中より潜水艦(仮説本部)が急上昇するのであった。潜水艦の穂先を使い再び飛び上がり、気球型ノイズを殲滅する翼。落ちるネフィリムの檻を掴もうとした時、上空より飛来する漆黒の槍に妨害される。
海面に立つ槍の石突きに立つはマリア。悠々と檻を引っさげると彼女の後光が差すように日が昇る。
その姿にウェル博士は「終わりを表す名は、我々組織の象徴であり、彼女の二つ名でもある。新たに目覚めし最誕したフィーネです」
驚愕する響とクリス。
EDへ。(最後の絵が少しだけ広がって未来さんが写ったよ。未来さん三話まで来たけど無口っすね。未来さんが本気出せば調や切歌を落とせるって知っているけど…)


総括。
ぶっちゃけ第三話って、第一話&第二話に比べて。戦闘パートよりも1&2話で起こった謎解きと日常パートが多かったから、適合者には好評でも一般には物足りなさを覚えてしまうかな。と思ったら、ニコ生放送は好評で(選挙戦の裏でやったから適合者しか居なかった事実もあるが)、ニコ動のランキングも意外と上がっているので一安心でした。
第三話で文化祭まであと三日だったので第四話は文化祭になるのかと思っていたが、予告を観る限りだと、ちょっと微妙そうですね。登場したフィーネがウェル博士を奪回して終わりなんて事は無さそうだから第二ラウンドって感じかな…。なんか司令も参戦しそうな予感もしてきて盛り上がってまいりました。
ただ、シンフォギアって最初の敵や目標って大体中盤くらいに消化されて最後の展開って「なにそれ?」展開なのでまだ油断は出来ませんね。
第三話では響の過去も一切表現しなかった事をみると、どこで響が過去によって崩れるのかも見物かのしれない。
後はマリアのフィーネが1期のみゆきちフィーネの最誕なのか。それともただの騙りなのか。そこら辺も注目ですか。
兎に角、「OGAWAはNINJA」でした。