戦姫絶唱シンフォギアG 第十三話「遥か彼方、星が音楽となった…かの日」(最終回)

前期13話のおさらい。

  • XDモード披露。
  • ソロモンの杖と融合してノイズを取り込み巨大化するフィーネ。
  • デュランダルとネフシュタンの鎧の対消滅
  • 月の一本背負い
  • 落下する月の欠片を止めに飛ぶ三人
  • 欠片と共に爆発。
  • 墓石の前で泣き崩れる未来。
  • ノイズに襲われる一般家族&走り出す未来。
  • 舞い戻る三人。

(2011年の絶望から、王道よりも奇を狙ったインパクト重視の展開が好まれてきた風潮を、真正面から見事に打ち崩した最高の最終回であった)


(日曜まで見れる)
ウェル博士を殺そうとするマリアからガングニールを奪い取った響。彼女の勇姿と叫びは世界中へと配信されていた。
マリア「ガングニールと適合だとぉ?!」*1

響の姿を街頭TVで見つめる。詩織・弓美・創世。
創世「ビッキー!」
詩織「やっぱり立花さんは、」
弓美「人助け!!」

響の姿に突如逃げ出すウェル博士。*2
ウェル「こんなところで…こんなところで終われるものか!」
そこに駆けつける司令と緒川。
ウェル博士を追おうと思うが、倒れるマリアを庇う響。
緒川「響さん、そのシンフォギアは?」
響「マリアさんのガングニールが私の歌に応えてくれたんです」

ウェル博士の失踪と共に、地を揺らし上昇するフロンティア。
藤尭「重力場の異常を観測!」
友里「フロンティア、上昇しつつ移動を開始!!」

ウェル博士の狂行に二の足を踏む響。
マリア「今のウェルは左腕をフロンティアと繋げる事で意のままに操る事が出来る」

暗い通路を一人歩くウェル博士。ネフィリムと融合した左腕はフロンティアを操作する為に壁に撫でる。
ウェル「ソロモンの杖が無くとも、今の僕にはフロンティアがある。邪魔する奴らは重力場にて足元から引っぺがしてやる!」

マリア「フロンティアの動力はネフィリムの心臓…。それを停止させられればウェルの暴挙も止められる。お願い、戦う資格の無い私に代わって…お願い」
響「調ちゃんにも頼まれてんだ。マリアさんを助けてって。だから、心配しないで」
響の偽りの無い言葉と調の思いに暗い顔を晴らすマリア。
司令は地面を砕きウェルの後を追う。(拳一つで地面を割るって。もはや勇次郎と同じポテンシャルになりつつある)
司令「ウェル博士の追跡は俺達に任せろ、だから響君は…」
響「ネフィリムの心臓を止めます!」
地割れの中に身を投じる司令と緒川。
不安がるマリアに響は言う。
響「まーってて、ちょっと行ってくるから」*3
その場を立ち去る響。彼女の後姿を見守るマリア。

翼とクリスに合流する響。
響「翼さん、クリスちゃん。もう遅れをとりません! だから」
翼「あぁ、一緒に戦うぞ!」
響「はい!」
ソロモンの杖を持つクリスに気づく響。
響「やったねクリスちゃん。きっと取り戻して帰ってくると信じていた!」
クリス「お、おう。ったりめーだ」
*4
そこに司令からの通信が入る。
司令「本部の解析にて、高質量のエネルギー反応質量を特定した。おそらくそこがフロンティアの炉心。心臓部に違いない! 装者達は本部の情報に従って急行せよ!!」
翼「行くぞ! この場に槍と弓、そして剣を携えているのは私達だけだ!!」*5

三人の行動をフロンティア炉心部でモニタリングするウェル博士。
ウェル「ひとんちの庭を駆け回る野良猫め、フロンティアを食らって同化したネフィリムのチカラを思い知るがいい!」
響らの前の地面が波立ち、土が巨大な人型に盛り上がり巨大なネフィリムに成型される。*6
翼「あの時の完全自立型聖遺物なのか?!」
クリス「にしてはデカすぎだ!」
ウェル「食らい尽くせ、僕を邪魔するなにもかもを。“暴食”の二つ名を持つチカラを示すんだ!ネフィリィーーム!!」

一人フロンティアのコントロールルームに残されたマリア。
マリア「私は何も出来やしない。セレナの歌を、セレナの死を、無駄なモノにしてしまう…」
無力感からあふれ出す涙を止められないマリア。
そこに光が差し注ぐ。
セレナ「マリア姉さん、」
声のする方に見上げると光の中に浮かぶセレナ。
マリア「セレナ?」
セレナ「マリア姉さんのしたいことは何?」
マリア「歌で世界を救いたい。月の落下がもたらす災厄からみんなを助けたい」
マリアの手をそっと掴むセレナ。
セレナ「生まれたままの感情を隠さないで」*7
昔のように『Apple』を口ずさむセレナ。マリアもつられるように歌をつむぐ。
彼女達の歌に世界中の人々が祈りを注ぐ。*8
瓦礫の中から這い出るナスターシャ。
ナスターシャ「世界中のフォニックゲインがフロンティアを経由してここに収束している。これだけのフォニックゲインを照射すれば月の遺跡を再起動させ、月の公転軌道修正も可能……」*9
マリアに通信を送るナスターシャ。
ナスターシャ「あなたの歌に世界が共鳴しています。これだけフォニックゲインが高まれば月の遺跡を起動させる事を十分です。月は私が責任を持って止めます。もう何もあなたを縛るものはありません。行きなさいマリア、行って私にあなたの歌を聴かせなさい」
マリア「OK。マム」
涙を止めるマリア。
マリア「世界最高のステージの幕を開けましょう」*10

ネフィリムに苦戦する響ら。
そこに切歌と調が参戦する。*11
調「シュルシャガナと、」
切歌「イガリマ到着デス!」
響「来てくれたんだ!」
切歌「とはいえ、こいつを相手にするのは結構骨が折れそうデスよ」
切歌の弱気にマリアが叫ぶ
マリア「」だけど、歌がある!!」*12
浮遊する岩の上に立つマリア。そこに集結する装者達。
マリア「もう迷わない。だって、マムが命がけで月の落下を阻止してくれている」
ウェル「出来損ないどもが集まった所で、こちらの優位は揺るがない! 焼き尽くせ! ネフィリム!!」*13
ネフィリムの口内から飛び出た火球が装者達を襲う。
直撃し爆風と破片が舞散る光景に高笑いをするウェル博士。
しかし、爆音の後にマリアの聖詠が響き渡る。
爆炎と煙は立ち消え、そこには聖詠によって浮かび上がる立体魔方陣の中に立つ装者。*14
マリア「調がいる。切歌がいる。マムもセレナも付いている。みんながいるならこれくらいの奇跡、安いもの!!」
聖詠は『始まりの歌<バベル>』へと変わる。*15
ウェル「装着時のエネルギーをバリアフィールドに?! だが、そんな芸当いつまでも続くはずがない!」
迫りくる追撃の火球。そこに迎え撃つ響。
響「S2CAハーモニクス!フォニックゲインをチカラに変えて!」*16
拳によって火球をかき消す。
翼「惹かれあう音色に理由なんて要らない」
翼の差し出した手を怖れるようにゆっくりと紡ぐ調。
クリス「あたしもつける薬が無いな」
切歌「それはお互い様デスよ」
クリスと手を繋ぐ切歌。
そして響と手を繋ぐ調と切歌。*17
調「あなたの言っている事偽善ではないと信じたい。だから、近くで見せて。あなたの言う人助けを私達に」
大きく頷く響。
マリア「(繋いだ手だけが紡ぐもの…)」
ウェル「絶唱六人分、たかだか六人ポッチでしっかり背くきか!?」
ネフィリムから繰り出される赤い光線に苦しむ装者達。ギアが揺れ身体から離れていく。
響「(六人じゃない…)わたしが束ねるこの歌は、
「70億の絶唱だーーーーーーーー」
装者達は光となり空に飛び、新しいギアを纏って再来する。*18
響「響きあうみんなの歌声がくれたシンフォギアだーーーーーーーー」
その身を矢としてネフィリムを打ち抜く装者ら。*19
七色の光の柱を宇宙に打ち立て、ネフィリムを消滅させる装者達。

ここまでAパート。

炉心部で愕然とするウェル博士*20
ウェル「なん、だと…」
そこに駆けつける司令。
司令「ウェル博士、お前の手に地球は大きすぎたようだな」*21
フロンティア操作盤に手を伸ばそうとするウェルを緒川が影縫いで縫いとめる。*22*23
ウェル「奇跡が一生懸命の報酬なら僕にこそ!!」
気合で影縫いを打ち破るウェル、操作盤を使って炉心を輝かせる。
司令「何をした?」
ウェル「ただ一言、ネフィリムの心臓を切り離せと命じただけ。こちらの制御を離れたネフィリムの心臓はフロンティアの船体を食らい、糧として暴走を始める。そこから放たれるエネルギーは1兆度だぁ!」*24
笑うウェルに歩み寄る司令。
ウェル「僕が英雄に成れない世界なんて蒸発してしまえば……」
司令は操作盤を拳で壊す。*25
緒川「壊してどうにかなる状況じゃなさそうですね」
光を増す炉心。

翼「分かりました。臨界に達する前に対処します」

ウェルを連れてジープで本部に向かう司令ら。
手錠をされたウェルは肩を落とし俯く。
ウェル「確保なんて悠長な事を、僕を殺せば簡単な事を……」
ジープに落下する巨大岩石。驚くウェルに司令は拳を突き出す。
爆散する岩石。*26
司令「殺しはしない。お前を世界を殺した悪魔にも、理想に殉じた英雄にもさせやしない。何処にでもいるただの人間として裁いてやる!」*27
ウェル「ちくしょう! 僕を殺せ! 英雄にしてくれ!! 英雄にしてくれよぉぉお」

エネルギーの集約によって爆発する炉心。

司令本部。爆発の衝撃に揺らぐ。
ウェル博士を収監した司令は藤尭に現状報告を求める。
藤尭「忙しすぎですよ」
友里「ぼやかないで!」
魚雷を発射して周囲の岩盤を砕き落下する仮設本部潜水艦。

フロンティアを食い尽くしたネフィリムの心臓は再生を繰り返し、巨大な赤いネフィリムとなって装者達の前に再び現れる。*28

調は身体の武装を一つに集め巨大ロボットを繰り出し乗り込む【終Ω式ディストピア】。*29
切歌も鎌を取り出し回転させる。【終虐・Ne破aァ乱怒】*30
しかし、二人の攻撃はネフィリムには効果が無い。
マリア「聖遺物どこか、そのエネルギーまでも食らっているのか?!」
翼「臨界に達したら地上は!」
驚く翼と響の前をクリスが駆け抜ける。手に持ったソロモンの杖をネフィリムにかざす。
クリス「バビロニアフルオープンだぁ!」
空中に姿を現す異次元の穴。
響「バビロニアの宝物庫?」
翼「XDの出力でソロモンの杖を機能拡張したのか!」
マリア「ゲートの向こう、バビロニアの宝物庫にネフィリムを格納できれば」
ネフィリムの後ろで広がる異次元の穴。
クリス「人を殺すだけじゃないってやってみせろよ!ソロモン!!」*31
ネフィリムの虚撃にあい飛ばされるクリス。宙にまったソロモンの杖を今度はマリアが掴む。
マリア「明日をぉおおおおおおおお」
マリアのチカラでゲートはネフィリムが通るほど巨大になったが、今度はネフィリムの攻撃によってマリアが捕まり、ネフィリムと共にゲートに落下するマリア。*32
マリア「格納後、私が内部よりゲートを閉じる! ネフィリムは私が!」
切歌「自分を犠牲にする気ですか?!」
調「マリアぁぁあ」
ネフィリムと落下するマリア。
マリア「こんな事で私の罪が償えるはずが無い。だけど、全ての命は私が守ってみせる」
覚悟を決めるマリア。
そこに響が追いつく。
響「それじゃ、マリアさんの命は私達が守ってみせますね」*33
マリアの周りを取り囲む装者達。
響「英雄でない私に世界なんて守れやしない。でも、私達、私達は一人じゃないんだ」
視線を延ばせば、そこには青く光る地球があった。一人じゃない。
ノイズが蠢くバビロニア宝物庫に降り立つネフシュタンと装者達。同時にゲートは閉じられる。
その光景に叫ぶ未来。
遺跡ではナスターシャが吐血しつつ装置に食い入る。
ナスターシャ「フォニックゲイン照射計測、月遺跡、バラルの呪詛、管制装置の再起動を確認。月軌道アジャスト開始…星が、音楽となった」
鳴り響くOP曲『Vitalization 』
宝物庫内のノイズに対抗する装者ら。調はネフィリムからマリアを取り戻すべく拘束を切り裂いた。
マリア「一振りの杖ではこれだけのノイズは制御は追いつかない」
響「マリアさんは、その杖で宝物庫をもう一度開く事に集中してください」
マリア「なにを…」
翼「外から開くなら中から開ける事だって出来るはずだ」
クリス「鍵なんだよ。ソイツは」
ここまできて諦めない三人の声にマリアは杖を掲げる。*34
マリア「セレナァアア」
マリアの声に応える様に開かれたゲート。
切歌「脱出デス」
調「ネフィリムが来る前に」
ゲートに向かって急行する装者達。しかし、彼女らのまえにまたネフィリムが立つ。
クリス「迂回路は無さそうだ」
翼「ならば、行く道はひとつ!」
響「手を繋ごう!!」
マリアの胸から飛び出した銀色の剣。その下に手を繋ぎあう装者。
マリア「この手、簡単には離さない」
響・マリア「最速で最短で真っ直ぐに!」*35
光を帯びて上昇する装者達。
身に纏ったギアが身体から離れ一つに集まり始める。それは大きな二つの金と銀の手甲に成り彼女らを包み込む。*36
響・マリア「一直線にィィィ!」
握り合った金と銀の手甲は回転を始めネフィリムに突き進む。*37
【Vitalization 】の文字と共に、ネフィリムの身体を貫きゲートへと加速する。
地上に落下する装者ら。満身創痍の身体では遠くに落ちたソロモンの杖をつかめない。
マリア「杖が、すぐにソロモンの杖でゲートを閉じなくては…まもなくネフィリムの爆発が…」
クリス「まだだ」
翼「心強い仲間はまだ他にも…」
マリア「仲間?」
響「わたしの親友だよ」*38
響の目の先には、地面に刺さったソロモンの杖に向かって一直線に駆ける未来の姿があった。*39
未来「ギアだけは戦うチカラじゃないって響が教えてくれた! 私だって戦うんだ!!」
ソロモンの杖を掴む未来。大きく振りかぶると上空に開いたゲートに向かって投げる。*40*41
未来「お願い、飛んでけ! もう響が、誰もが戦わなくていいような世界にィィ!!」
ゲートに吸い込まれるソロモンの杖、ゲートの封鎖と共に宝物庫内部ではネフィリムが臨界に達し大爆発を起こす。*42
日が沈み、世界は平和のままにいる。
ウェル「間違っている。英雄を必要としない世界なんて…」
連行されるウェルを見送る司令。横に立つ緒川から月の状態が報告される。
緒川「月の軌道は正常値へと戻りつつあります。ですが、ナスターシャ教授との連絡は……」
影を落とす司令。視線の先には日の沈む海を眺める装者達と未来がいた。
半壊したペンダントを首に掲げ、ナスターシャのいるだろう方向に目を向けるマリアと切歌、調。
マリア「マムが未来を繋げてくれた。ありがとうお母さん」
響「マリアさん
ガングニールのペンダントを返す響。
マリア「ガングニールは君にこそふさわしい」
無言で開いた手を閉じる響。
マリア「ただ、月の遺跡を再起動させてしまった」
翼「バラルの呪詛か?」
クリス「人類の相互理解はまた遠のいたって訳か」
終りのない戦いを前に暗闇が伸びる。そんな空気を壊す響。
響「へいき、へっちゃらです。だってこの世界には歌があるんですよ!」
未来「響…」
微笑む翼とクリス。
切歌「歌デスか」
調「いつか人は繋がれる。だけどそれは何処かの場所でもいつかの未来でもない。たしかに伝えたから」*43
マリア「立花響、君に出会えてよかった」*44
ED曲『虹色のフリューゲル』*45
朝のリディアン学園校舎前。
翼「聞いてくれ立花。あれ以来、雪音が先輩と呼んでくれないのだ」
響「なになに、クリスちゃんって翼さんのことを先輩って呼んでいるの?」
未来「ちょっと響ったら…」
クリス「いい機会だから、教えてやる。あたしはお前より年上で先輩だって事を!」*46

未来「ねぇ、響。身体は大丈夫? どこか痛い所はない?」
未来の不安に響は未来を抱き締める。
響「心配性だなぁ未来は。私を蝕む聖遺物はあの時全部消えたんだって!」
未来「響…」
響「でもね、胸のガングニールは無くなったけど、奏さんから託された歌は絶対に失くしたりしないよ」
太陽を見上げる響。
響「それにそれは私だけじゃない。きっとそれは……誰の胸にもある歌なんだ」

(13話の)総括

スパイクも言っていた。「永遠に続くものはない、あらゆるものに終わりは来る。それは自然の摂理というやつだ。」
突然じゃないが今週が最終回だった。
個人的には良い終わり方だったと思う。ウェル博士の改心にまで話が向かわずマリアの再起にチカラを向けていた事も良かった。ぶっちゃけGは、いろいろな話がしっちゃかめっちゃかに広がって物語に一つの本筋が無かったので最後までしっちゃかめっちゃにするのかと思っていたら、予想以上に綺麗に纏めてくれた。纏めるのに12話と13話使ったので12話が萎びたが仕方ない。ツケの代償が12話だった。
不満というか、シンフォギアとしての残念だった部分は。「お約束」が増えすぎた点だろう。例えば、XDモードやOTONAの強いシーン、最後の技はOPの曲名という1期からのお約束が存在して、それに1期からあったWAネタというお約束もあってお約束だらけになってしまい。そのお約束を視聴者は求めているからスタッフは上品に料理して提供するものの、視聴者の一部からは「ソレ知ってた感」というか「予想通り」と不満が漏れてしまう。意外性が欠如してしまう。そのジレンマが確実に存在していた。(1期のほうが良かったって、そりゃ当たり前だろ。1期はみんな真っ白な気持ちで見たんだからさ)(最終回が1時間SPなら1話に詰め込める台詞や情報量増えて、痒いところに手が届いていただろうけど…)
Aパートで十分綺麗な終わり方が出来るのに、舞台を裏返してBパートで終わらせる展開はシンフォギアだけの素晴らしい技法だと再確認できた。
月の落下とネフィリムが爆発するって視聴者的には月の落下のほうが現実味があって恐怖を感じるので、そっちをテーマにやってほしかった気持ちがあるが。そうなると1期と被るので、「1期に宇宙行ったのなら、2期は異次元だ」って感じに宝物庫がラストバトルの場所だったのは仕方ないか。
不満求めれば無いわけではないが、それ以上の満足感があったので個人的には良かった。

(シリーズとしての)超総括。

「新しい謎の装者三人」が序盤の4話くらいまでのテーマで。5話からは「響のガングニール融合問題」が表テーマになり、裏テーマとして「月の落下」や「フィーネって誰」「ウェルの暴走」が描かれる。11話から全ての終結に向けた、広げた風呂敷の包む作業が始まる。
三部構成になっているんだけど。やはり、アニメ前に公開されたメインビジュアルや4話までの流れから、頻繁に響らとマリアらが戦いを繰り返し、その結果戦いを通じて、真の悪を見つけ出すかと思ったら。マリアさんがヘッポコすぎてウェル博士が舞台を動かしていた為に視聴者が最初に期待した響VSマリアが見れなかったことが非常に残念だね。マリアが悪になりきれなかったというよりも、スタッフ側に「装者同士は戦って血を流してはいけない」みたいな変なルールでもあったのかと思うほど中盤は視聴者の思いとスタッフがずれていた。*47
「響のガングニール融合問題」の締め方は完璧だった。未来との戦いを通して互いを再び理解し、己を鑑みる姿は満点だった。1期では「奏によって助かってしまった自分の命をどう使うか」を答え*48、2期では「助かった命じゃなくて繋いだ命」だと最理解する響は素晴らしかった。2期は、翼さんはほぼ完璧超人化しているので戦闘で映えてくれれば満足できたし、クリスはたどり着いた平穏を認めるまでの過程が実に上手かった。元々、1クールモノの単発企画として始まったシンフォギアだったので江頭2:50が「1クールのレギュラーよりも1回の伝説」と言っていたが、1期のシンフォギアも1クールでやりたい事を全部やろうという姿勢があった。だから高山みなみが「歌いながら戦おう」と言えば、それを簡単に演出に取り込むし、金子のWAネタも入るし、上松もノリノリで曲を作る。それが突如湧いて僥倖、続編決定に、スタッフは驚いたはずだ。1クールでやりたい事はぜんぶやった。のに一年後に続編作らなければいけない。その戸惑いがアニメに出ていた。画き慣れた2課サイドの物語が装者同士の繋がりを強固にする物語に対して、F.I.S側の物語がボロボロすぎた。再び繋がりあう2課と反比例するように空中分解するF.I.Sは実に酷かった。アレならもっとはやくクリスがF.I.S側に寝返って、クリスの空いた穴に調でも入れた方がバランスが取れていた。
まぁ、過ぎた話だ。
マリアさんも最後は頑張っていた。カッコよかった。調の切歌も大好き合戦も良かった。切ちゃんはライブで「手紙」を歌う事になったらどんな気持ちで歌うのだろう。そして、ソレを適合者ドモはどんな気持ちで聞くのだろう。マムの車椅子、パワードスーツ化するくらい高性能なら大気圏突入とか出来るんじゃね?って思った。ウェルの顔芸というか杉田の演技力が無かったら、ぶちゃけ中だるみしていたと思うので杉田ウェルは凄い。
三期があるとしたら、12月のライブで発表なのだろう。12月だと三巻くらいまで発売しているので、売り上げ枚数で続編の是非が考えられる。(CDが1期よりも多く発売したのに2期のほうが売れた事実があるのでそこも考慮するだろう)
でも、三期って何を作るのだろう。ぶちゃけ2課メンバーはみんな問題が解決している状態だし、F.I.Sメンバーを中心に置くには弱すぎる。どっかのアニメみたいに響らを先輩とした新キャラだけで一から作っていくしかないのだろうか。
次に作るなら劇場版というか2時間くらいのOVAが妥当で現実的だと思うけど…。

今後どうなるか知らないが。
シンフォギアGは最高の王道熱血アニメだったことは揺るぎようがない。



余談。
2期で一番好きなシーンは響VS未来のこのクダリ。
響「一緒に帰ろう。未来」
未来「帰れないよ。私にはやらなければいけない事があるもん」
響「やらなければならないこと?」
未来「このギアが放つ輝きにはね、新しい世界を照らし出すんだって。そこには争いも無く誰もが笑って暮らせる世界なんだよ」
響「争いの無い世界?」
未来「私は響に戦って欲しくない。だから私は響が戦わなくていい世界を作るの」
響「だけど未来、こんなやり方で作った世界は暖かいのかな?」
響「私が一番好きな世界は未来がそばにいてくれる暖かい陽だまりなんだ」
未来「でも、響が戦わなくていい世界だよ」
響「例え未来と戦ってでも、そんな事させない」
未来「私は響を戦わせたくないの」
響「ありがとう。でも、わたし、戦うよ」

*1:元融合者だからガングニールさんと通じ合っていたって事だろうね…

*2:黄色いガングニールにはトラウマありますもんね…

*3:1期で月の欠片破壊に向かう響が未来に言った言葉

*4:クリスの叛逆に対して、何一つ咎めない響と翼)。実に良い友情である

*5:1期の1話で奏が言った言葉のアレンジ

*6:どうみてもゼットンラギュ・オ・ラギュラです。本当にありがとうございました。ちょっと太ったゼットンだけど

*7:OPの『』から抜粋

*8:宗教なんて関係ない!音楽は万国万人共通だ!って感じにインドやチベットの奴らが出てくる

*9:つまり、フロンティアと月の間にナスターシャの乗った遺跡があるってことか。ナスターシャの遺跡超重要だったんだ…。ウェルは飛ばさなければ良かったのにー

*10:2期1話のオマージュか

*11:アメノハバキリでは切れないけど、イガリマとシュルシャガナでは切れるのか…

*12:「ゲッター線」や「螺旋力」なみに全ての都合を好転させるチカラ、それが「歌」である

*13:完全聖遺物のネフィリムに対して、聖遺物の欠片で変身する装者に対する皮肉か

*14:変身中は無敵。それが特撮のお約束

*15:聖詠の寄せ集めが「始まりの歌<バベル>」とも言えるけど…

*16:世界中のフォニックゲインが集まっているから一人で出来るってことか

*17:調と切歌が2期からのメンバーなのに響の横なのは、クリスと翼が年上だからって事だろうか?

*18:XDモードきた!XDだけど1期よりも豪華になっているからまたギアの限定を解除したな…。マリアさんはセレナの時よりも大人っぽくて良かったですね

*19:プリキュアの最終技は七色に光って突撃であることが多いためにプリキュア感が確かにある。ブロッサムいるしね…

*20:ネフィリム二度目の敗北

*21:水戸黄門みたいな台詞だ

*22:カットインまで入れたぞ、スタッフのりのりじゃねーか

*23:緒川の撃ち方は、ウォンテッドの弾丸の弾道を曲げる射撃方法である

*24:ゼットンラギュ・オ・ラギュラお得意の1兆度です

*25:止められない→じゃあ壊す

*26:OTONAは強い(再確信)

*27:ウェル博士生存確定の瞬間であり、金子の正義論の答えである

*28:舞台が宇宙空間だけどXDモードだから大丈夫なんだぜ!

*29:ロボットだった、どう見てもロボットだった。回答に困るくらいのロボット

*30:切ちゃん、ロボットの後だからみんなの記憶に残ってないよ!!

*31:ここでソロモンの杖の株があがるとは?!

*32:マリアさんの役どころって常に美味しくない気がする…

*33:この台詞は1期からなんだろうけど、武装連金の「俺がみんなを守るから、誰か俺を守ってくれ」からとも…。そもそも2期の響はその守ってあげる側がいなくて未来さんが装者になっちゃったくらいだし。深い。ディケイドでももやしが「こいつが人の笑顔を守るなら、俺はこいつの笑顔を守る」って言っていた事を思い出した。

*34:マリアさん諦めていましたモンね。

*35:1期に出て、響のキャッチフレーズになった言葉

*36:剣はガーディアンブレード、銀色の手甲はアガートラームだろう。金色はなんとなくガングニールっぽいけど分からん

*37:カップルが魅せる大好き握りなので、ヘルアンドヘブンにしか見えません

*38:ここで響が左手を庇っている所も中盤で左手を失った演出に掛けている

*39:未来さんが最強

*40:未来さんは強肩

*41:たぶん、最初は未来さんのチカラだけど、途中からはソロモンの杖のなんらかの推進力だと思うよ。これが実は、未来さんの身体の中に残っていた神獣鏡のチカラだったら三期確定だけど。まず無いと思うし

*42:ノイズは飛んだトバッチリである

*43:フィーネさんの遺言か

*44:融合症例第一号→響→君

*45:みんなで歌おうフリューゲル!! この際だから奏やセレナや三人娘やナスターシャや司令や緒川にも歌わせればいいのに。大合唱

*46:未来さんはクリスと呼び捨てていたけどね。年功序列を語ると、最年長のマリアさんは酷い扱いになるから…20歳(推定)なのに

*47:なんか、当初の予定ではマリアと他1人の装者が参加だったのに、偉い人にマリア+他2人にされたとか。未来を装者にさせられた。とか、CDが売れた企画だけにいろんな思惑が蠢いていたらしい。有名税みたいなもんだけどね

*48:命の使い方が分からないので簡単に無茶な事をして、「わたし呪われているかも」が口癖だった