戦姫絶唱シンフォギアG 第九話「英雄故事」

キャラソン第5弾「月読調」発売中!!

では、1期の9話はどんな話だったのかおさらい。

  • 翼が怪我から復活。
  • 響・未来・翼のデート。
  • 恋の桶狭間を熱唱。
  • 司令はTATSUYAで映画を借りる。
  • (ファンの中で)クリスちゃんの主食があんぱんと牛乳に決まる。
  • 都庁型ノイズ登場。
  • 響とクリスの共闘。
  • トニー初登場。
  • 翼が我執から開放される。


(日曜まで見れる)

前回までのシンフォギアG。
崩壊するスカイタワーに取り残された未来を助けるべく変身する響だったが、彼女の前でスカイタワーは爆炎を上げる。
響の叫びは虚空に消える。
OP後。
炎と煙に満ちるスカイタワー。響の脳内に未来との思い出が駆け巡る、未来を失ったショックから変身が解ける響。
胸から零れ落ちる鉱石が彼女の侵食深度を物語っていた。
悲しみでは時を止められない。
響の頭上を徘徊する飛行型ノイズは彼女めがけて突撃する。
そこに現れる翼とクリス。二人はノイズを殲滅すべく攻撃に出る。
翼は地上を、クリスは空中を飛ぶノイズを攻撃目標にする。
機械のように硬い音を上げて鳴り響くギター。雪音クリスの「Bye-Bye Lullaby」が戦場に展開する。(10話のセルフオマージュだぜ。大量のノイズに対してはほぼ無敗のクリスちゃん)
クリス「少しずつ何かが狂って壊れていきやがる。私の居場所を蝕んでいきやがる。やってくれるのは何処のどいつだ!?」
クリス「ノイズ……私がソロモンの杖を起動させてしまったばかりに、なんだ悪いのはいつもあたしのせいじゃないか……」
過去の行いに苦しむクリス。居場所を守るため彼女は叫び声を上げる。(「もう逃げない」と叫びながらも打ち放つ技が「MEGA DETH FUGA」(FUGA=遁走曲とはちょっと皮肉である。)
スカイタワーに集まるノイズは翼とクリスのお陰で殲滅される。事後処理に出る2課メンバー。
そこで司令は緒川から、米国政府とF.I.Sが取引を行おうとしていた事実を知る。
司令「その結果がこの惨状とは、交渉は決裂したと見るのが妥当だが……」
緒川「どちらが何を企てようと、人目につくような事は極力避けるはず」
司令「F.I.Sと米国が結びつく事を良しとしない第3の思惑が横紙を破ったか」
先手を得ようと思慮するOTONA。
一方、響は未来を失ったショックを引きずっていた。
響「(絶対に離しちゃいけなかったんだ。未来と繋いだこの手だけは……)」
過去を思い出し後悔する響。未来を離してしまった手をただ見つめる。
友里「あったいものどうぞ。少しは落ち着くから」
響「(でも、私にとって一番暖かいモノはもう……)」
友里の気遣いに応えられる余裕はない響きは、無言で受け取った飲み物の水面に目を落とすのだった。
水面には何も映らない、自分の顔も、未来の姿も。
ただ涙を流すことしか出来ない響だった。

森の中に陰伏するヘリの中。
マリアは自身の手が血で穢れてしまった事を絶望に悲鳴を上げていた。
マリアの気持ちに戸惑う調と切歌はナスターシャに説明を求める。そこにウェル博士が口を挟む。
ウェル「それは僕からお話しましょウ。ナスターシャは10年をまたずに訪れる月の落下より、一つでも人たちを救いたいという崇高な理念を米国政府に売ろうとしたのですよ」
驚く二人。ナスターシャは反論しない。
ウェル「それだけじゃありません。マリアの器にフィーネの魂が宿ったというのもとんだデタラメ。ナスターシャとマリアが仕組んだ狂言芝居」
マリアの見つめる調と切歌。マリアは二人に合わせる顔もなく後姿のままただ謝罪の言葉をつぶやくのだった。
マリアがフィーネ出ない事を知り、自分の中にフィーネの魂が眠っている事が確信に近づき怖がる切歌だった。

スカイタワーから外れた郊外の河川敷。
緒川は未来に渡した通信機を拾い上げる。

深夜のレストラン。
スパゲティにかぶりつくクリスは、テーブルを挟んだ向かい側で腕を組み仏頂面で据える翼に声を掛ける。
クリス「何か頼めよ。おごるぞ」
翼「夜の9時以降は食事を控えている」
翼のストイックな言葉にクリスは呆れて返す。
クリス「そんなんだから、そんなんだよ」
クリスの言葉に激怒する翼。
しかし、クリスは翼の怒る原因を理解できなかった。
翼「愉快でいられる道理が無い。F.I.Sのこと、立花のこと。そして仲間を守れない私のふがいなさを思えば……」
自身の無力さを棚に上げてクリスを怒りを向ける自分に気づき席に戻る翼。
クリス「呼び出したのは、一度一緒に飯を食ってみたかったんだ。腹を割っていろいろ話し合うのも悪くないと思ってな。あたしら何時からこうなんだ、目的は同じはずなのにてんでバラバラになっちまってる。もっと連携を取り合って…」食事を終えて楊枝を器用に扱いつつ喋るクリス。
翼「雪音。腹を割って話すならいい加減名前くらい呼んで貰いたいものだ」
翼の言葉に赤面するクリス。
困惑するクリスをよそに翼は一人店を出るのだった。
響が戦えない今だからこそ、翼ととの距離を縮め連携を強化しようと思ったクリスの思いははかなく砕ける。
(繋がりあう事を第一に考えた響の大切さが分かるシーンである)


日が沈み、暗い森の中に隠れるヘリの機内は暗闇に侵食されていた。
たった一つの光源である月の光が窓から室内を照らす。
切歌「マム、ドクターの言っている事なんて嘘ですよね」
マリア「本当よ、私がフィーネでない事も、人類救済の計画を一時棚上げしようとしたこともね。マムはフロンティアに関する計画を米国に渡して協力を仰ごうとしたの」
ナスターシャ「あのまま講和が結ばれてしまえば、私達の優位性が失われてしまう。だからあなたはあの場にノイズを召喚し会議の場を踏みにじって魅せた」
ウェル「いやだなぁ、悪辣な米国の連中からあなたを護ってみせたのというのに。このソロモンの杖で」
弱気なナスターシャに戦意を見せるウェル。彼女の裏切りを知っても切歌と調はナスターシャを護るべく二人の間に入る。
ウェルの前に立つマリア。
マリア「偽りの気持ちでは世界を護れない。セレナの思いを継ぐことなんて出来やしない。全てはチカラ、チカラを以って貫かなければ正義を成す事は出来ない。世界を変えていけるのはドクターのやり方だけ。ならば私はドクターに賛同する」(覚悟を決めたというよりも自暴自棄ですやん…。確実にセレナの思いを勘違いしているし)
調「そんなの嫌だよ。だってそれじゃ、チカラで弱い人を押さえ込むって事だよ……」(ロシア生まれかと思うほど調は協和を掲げる)
覚悟を決めるマリアとそれを否定する調。
二人の対立にナスターシャが応える。
ナスターシャ「分かりました。それがフィーネの言葉ではなくマリア・カデンツァヴナ・イブの選択なのですね」
ナスターシャに決意の視線を向けるマリア。
発作に苦しむナスターシャに差し伸べるマリアの手はない。

船内ドッグに幽閉される未来。(未来さんは生きているって分かるんだよね。P権限があるから)


ここまでがAパート


緒川の拾った通信機を解析した結果から、未来の安否に光が差し込む2課。
司令「こんな所で呆けている場合じゃないって事だろうよ。さて、気分転換に身体でも動かすか!」
司令の発案によって特訓が始まる!(ここからはブルース・リーよろしく「考えるな、感じろ」の極みです。深く考えると「俺、もうシンフォギアのことが良く分からない」と落ち込みます。簡単な逃げ道は「原作者の上松と金子がジャッキーチェンが大好きだったから」でオッケーです)
ノリノリで特訓をこなす司令と響。日常の出来事のように冷静に対応する翼。視聴者の気持ちを代弁するクリス。(司令絡み出来事はクリスが視聴者代表になりやすい。一期の「装者でもないおっさんがなんでそんなに強いんだよ」とか)
クリス「どいつもこいつもご陽気で、あたしなんかにしたらここは暖かすぎるんだよ……」

ヘリのドッグ。
檻に閉じ込められた未来の前で、マリアはセレナのペンダントに向かい無意識に歌を口ずさむ。
マリア「どうしたの?」
未来「いえ、ありがとうございました」
炎上するスカイタワーの展望室。未来を見つけたマリアは未来から炎の中で亡くなったセレナの面影を感じ取り彼女を救出したのだった。
未来「どうして私を助けてくれたのですか?」
マリア「さぁ、逆巻く炎にセレナを思い出したのからかもね」
未来「セレナ?」
そこに現れるウェル博士。
ウェル「マリアの死んだ妹ですよ」
未来を救出したマリアはウェルの提案によってヘリまで運び彼女を監禁したのだった。
ウェルは未来を品定めするように見ると、警戒を取るべく優しく微笑み甘い言葉を語りかえるのだった。

ヘリの外。
切歌と調は洗濯物を取り込んでいた。
切歌はマリアの告白によってフィーネの魂が宿る器を自分と認め始める。フィーネに意識を塗り替えられてしまうかもしれない。その恐ろしさに震え一人悩んでいた。
調「マリア、どうしちゃったんだろ? 私はマリアだったからお手伝いがしたかった。フィーネだからじゃないよ。身寄りが無くて泣いてばかりいた私達に優しくしてくれたマリア。弱い人たちの味方だったマリア。なのに……」
調は態度を変えたマリアに戸惑っていた。
切歌「調は怖くないのデスか。マリアがフィーネで無いとしたら、その魂の器として集められた私達がフィーネになってしまうかもしれないんデスよ」
切歌はそっと内包した悩みを吐露した。
調「よく、分からないよ……」
切歌の思いは伝わない。それは当事者以外は天が落ちてくるような杞憂な現実味の無い質問であった。
思いの伝わらない切歌はその場を走り去るだけだった。(名探偵でもないかぎり、その質問から切歌の思いは察せられないだろ。特にマリアで頭一杯の調じゃ…)

未来を救出するために意欲を見せる響。
その気持ちに呼応するように胸の欠片は痛むのだった。

海上を飛ぶヘリの中。
ナスターシャの容態を気にする切歌と調。疲労加えて病状の進行と決して良い状態ではなかった。(みんな心体共にボロボロじゃねーか…)
レーダーが海面を運行する米国の哨戒艦艇を見つける。
ウェルはノイズを艦艇に出現させ、世間に再びフィーネというテロ集団を再認知させることを提案する。
調はただの虐殺だと否定するが、マリアはウェルの考えに同意する。(マリアさんが完璧にイカれている…)

ノイズの発生を検知する2課仮設本部。
応援に乗り込む翼とクリス。一緒について行こうとする響のネクタイをクリスが掴み上げる。
クリス「死ぬ気かお前、こころにいろって、な。お前はここからいなくなっちゃいけないんだからよ」
渋々容認する響。
クリス「頼んだからな」
響の曲がったネクタイを直すとクリスは翼の後を追った。

米国の艦艇の甲板にて、ノイズの大群と戦う米国兵士。
近代兵器が通用しないノイズには圧倒的に不利な状況に立たされていた。
断末魔を上げてただ殺されていく人間。その光景を眺めマリアは唇をかみ締めた。
調「こんなことがマリアの望んでいることなの? 弱い人たちを護る事に本当に必要なことなの?」
言葉を返せないマリア。
マリアを苦しみから救うべく、調は空を飛びヘリから身を投げるのだった。
聖詠。
変身し、「鏖鋸・シュルシャガナ 」を背に甲板へとたどり着く調。
調を心配する切歌にウェルは優しく微笑むのだった。
甲板で暴れるノイズを殲滅していく調。大群を倒したと気を許した時に死角からのノイズの攻撃にあう。
しかし、ノイズは調に接触する前に両断されてしまう。ノイズの後ろから姿をみせる切歌の姿に胸を撫で下ろす調。
感謝の言葉を伝え終わる前に、切歌に注射を打たれてしまう。
切歌の打った注射とは、ウェル博士が発明した装者とギアの適合係数を下げるアンチリンカーだった。(あの不思議な赤いガスの濃縮版ってことデスかい? 薄い本要素って奴ですね)
強制的に変身が解けてしまう調。
切歌「あたし、あたしじゃなくなってしまうかもしれないデス。そうなる前に何か残さなきゃ、調に忘れられちゃうデス。例えあたしが消えたとしても世界が残れば、あたしと調の思い出は残るデス。だからあたしはドクターのやり方で世界を護るデス。……そうするしか」
自分が消えてフィーネになってしまっても調を守る事を決める切歌。(マリアさんよりも覚悟できている感がある…)
そこに海底より浮上する物体が、中には翼とクリスが乗っていた。
切歌に切り掛かる翼。クリスは調を確保し尋問する。
クリス「おい、ウェルの野郎はここにいないのか! ソロモンの杖を使うあいつ何処にいやがる!?」
翼に剣戟に追い詰められる切歌。
調と切歌の不利にウェル博士が動き出す。
ウェル「ならば、傾いた天秤を元に戻すとしましょうよ。出来るだけドラマティックに。出来るだけロマンティックに!」
未知の聖詠とともに船首に舞い降りる何か。
煙が立ち消えた先に残るのはギアを纏った未来の姿だった。
ED。


総括。
プロデューサー「未来さんは日常の象徴だから装者にならない。と言ったな。あれは嘘だ」
俺ら「なんだって!!!!!!!!てか、未来好きのお前がよくOK出したな。娘を戦場に送り込むようなもんだぞ!」
そんな感じの9話。

9話まできたけど、

  • 響は胸のガングニールで死に掛け
  • 翼は響を救えなくてローテンション
  • クリスはソロモンの杖に執着
  • マリアさんは未だに軸がぶれている
  • 調はマリアの変化に戸惑い
  • 切歌はフィーネ化
  • 未来は洗脳

みんな悩みや不調ありすぎだろ。
元気な奴なんて司令とウェルだけじゃないか!
キャラソン8を「セレナ」や「奏」と予想していた俺達はなんだったんだ。こりゃキャラソン8は未来さん確定じゃないか。
出力不足で神獣鏡でフロンティアの封印が解けなかった8話を見て、ウェルが未来に神獣鏡を装備させて絶唱させる絵がアリアリと浮かんで泣けてくるわ…。響どころか未来さんにも死亡フラグが!
未来さんまで装者になるとシンフォギアという作品の最後手を見たようで、ちょっと悲しいよ。未来さん装者を越える衝撃って無いだろ…。奏が復活しても、未来さん装者よりは驚かない。

響が序盤で未来を凄く心配する姿に「そうかこのキャラクター達は金子と上松が作り出した世界だとは知らないのか」とちょっとメタった。視聴者誰も未来さん心配して無かったからね。どっちかというと響の方を未だに心配している。
翼さんは、なんだか最近影が薄くなったけど、仮面ライダーでも行けるけど、メンタルが回復した先輩ライダーって無敵だから出番が減るんだよね。強すぎるゆえに出番少ない。
クリスちゃんはソロモンの杖の後悔に縛られすぎる事と、自分のいていい場所が出来たゆえにその場所が失われる怖さにおびえている感じ。クリスちゃんがもうちょい翼を信じられれば…。
マリアさんはメンタルがボロボロ。何がしたいのか何になりたいのか分からなくなっている状態。セレナの面影を見た未来を装者にするなよ。てか、ウェル博士は信用できないタイプでしょ…。
調はマリア好きすぎ。
切歌はフィーネ化全く進まないけど、突然入れ替わるのかじわじわ入れ替わるのか分からないからなんとも怖いな。10話の序盤から未来さんの晴れ舞台を蹴っ飛ばして全裸になる可能性もあるのか。


24クラスにラストの引きが上手くなったので、次回が楽しみで仕方ない!


余談1。
司令の英雄故事は円盤特典だろうなぁー。響とデュエットでヨロシク。