読書

『限界集落(ギリギリ)温泉』第一巻

ふらっと寄った書店にて鈴木みその新刊を見つけてふらっと購入。ふらっとの出会いがフラットでない衝撃を与えてくれた。 あらすじ:落ち目のゲームクリエイターの「溝田」は逃げ込んだ過疎村にて、廃業寸前の温泉宿を営む親子に出会う。その夜、温泉宿を廃墟…

大東京トイボックス5巻

あらすじ:暴走し続ける太陽に振り回される事を恐れたG3メンバーは開発メンバーから太陽を外す決断をする。過去にスタッフに裏切られた太陽は二度目の身内からの裏切りに途方に暮れてしまう。 感想: 月刊バースにて連載されているこの作品。連載を追い一ヶ…

バットマン:キリングジョーク 完全版

あらすじ: バットマンはこのままジョーカーと戦い続ければ、いずれジョーカーを殺すか、ジョーカーに殺されるかの二択を選ばざるを得ないときが来る事を予期していた。ジョーカーとてアーカムの一市民である。悪人だという理由が殺人を容認するのか。バット…

葉桜の季節に君を想うということ

あらすじ:「なんでもやってやろう屋」を経営する成瀬将虎は知人から悪徳商法を行う蓬莱倶楽部を調査して欲しいと言われる。その帰り道、駅のホームで飛び込み自殺を図ろうとする麻宮さくらを救うのであった。 感想: 大・満・足です!! 最後のどんでん返し…

大東京トイボックス30話『SUPER XEVIOUS(Gust Notch MIX)』

感想のみ: 久々に漫画を読んで感動した。生きていてよかったと感じた。 最近の漫画を読んでいて至極思っていた事は、もはや漫画の表現なんてテンプレが存在しているという事実である。もちろんそのテンプレ通りに全ての漫画が出来ているわけではないが、一…

ぷちます!1巻/明音

あらすじ:アイドルマスターのweb二次創作4コマ漫画を、金の匂いをかぎつけた電撃によってこみっく化したモノ。内容はアイマスキャラのSDキャラとしてぷちますが登場します。後、貴音が終始壊れ気味。響がツッコミ役。DS組は掲載期間の関係から登場しません…

フランケン・ふらん4巻

木々津先生、いい加減にヘレンの事も思い出してください!! ヘレンespを待っている人もいるんですよ。でも、フランを休載するくらいならヘレンは我慢します。 昔から元ネタありきの話ばかりだったけど、4巻も出るとさすがにネタ切れにあるかと思いきや、4…

ミッションちゃんの大冒険

あらすじ:生きていく自信がなくなってしまった主人公が走るトラックに飛び込み自殺をした。死んだ彼女はおっさんに監禁され言われるがまま働く羽目になる。 感想: web漫画家模造クリスタルガイドさんが作り上げて数年前に流行ったweb漫画。本家サイトでは…

あの子考えることは変

あらすじ:「グルーヴ先輩」という発狂癖がある巡谷と、その巡谷に変だと思われている同居人日田の物語。 感想: この作品によって本谷有希子はまた芥川賞候補にあがったが見事に落選した。 俺はその事実を知った時に、落選した事に対する寂しさもあったがそ…

おとなの1ページ心理学

あらすじ:マンガを読むだけで精神分析や心理学を詳しくなれちゃう画期的な本です。そんで、精神分析に嵌り「アイツのあの言動って自己肯定の押し付けじゃね?ってことはアイツは実は脆い」とか「彼氏に私が考えた心理テストをやらせた結果を観ると他に女が…

幸せ最高ありがとうマジで/本谷有希子

『劇団、本谷有希子』のパルコ劇場デビュー作の戯曲。あらすじ:何処にでもある新聞屋に若い女が訪れる。夫が不在のために妻が応対するが女は開口一番に「私は愛人です」と告げる。また、女は「私は愛人ではない」とも告げる。女の登場によって平穏な何処に…

シンプルノットローファー/衿沢 世衣子

あらすじ:クイックジャパンで掲載されていた『天心モナカ』の単行本。女子高でのゆるい日常を描いたマンガ。感想:女子高校の一クラスの生徒が一話ごとに主人公を交代していく話。つまりは、12人分の物語。掲載されていた季節に合わせて劇中の季節も変わ…

独白するユニバーサル横メルカトル

『本書は読書時、脳内麻薬様物質エンケファリン、β-エンドルフィンが大量放出される可能性があり、その結果、予想外の多幸感、万能感に支配される事があります』/ハードカバー版裏帯より。 まさしくその通りな本。感想: スプラッター映画を好んで観る人は、…

ウォッチメン

あらすじ:金曜の夜。1人の男の死んだ。その死を探るロールシャッハは、続発するヒーロー狩りの事実に気づく。 感想: 映画版とほぼ内容は同じだが、映画版では描ききれなかった部分が多々あり。(映画には原作にない描写があるが)映画で興味を得た俺のよ…

大東京トイボックス4巻

あらすじ:マサの暴走・仕事放棄から、太陽の不調。 感想: 漫画とTVゲームって、同じエンターテイメント作品だけど徹底的に違う点がある。 それは、TVゲームは完成品を売り物にしている点に対して漫画はその場での完成品を売り物にしている点。 TVゲームは…

倉本/倉田英之

俺と倉田英之先生の出会いが、前記にてR.O.Dの漫画版だと書いたがこの本の最後に載っている倉田先生の作品リストを読んだら、「プリティーサミー」だったのでここで訂正する。 思えば、最初に買ったライトノベルって天地無用だったなぁー。鷲羽さん派だった…

以下略

漫画喫茶でヘルシング全巻読み終えて、「あぁーなんか終わったなぁ」って感無量になって、薄暗い漫画喫茶から抜け出した自分に突き刺さる朝日を眩しく思った朝。 帰りに、開店して慌しく賞品の陳列をしている書店にて「以下略」を購入。感想: 内容が濃すぎ…

本人vol.9

雑誌の表紙にデカデカと『ひろゆき』と書かれていても、書店ではあまり手に取るお客さんがいないのは、本誌でひろゆき氏自身が言っているように、知名度が低いからだろうなぁ。 そんな中、「ちょwひろゆきじゃん」と手に取り、ひろゆき氏ロングインタビュー…

鉄風(一話から三話まで)

太田モアレの『鉄風』が久々に俺の中で大ヒットしているので紹介。 マジ最高の漫画になるかもしれない漫画です。まぁ、三話までだと序盤の描き溜めた分だと思うので、三巻ぐらいまで読まないと分からないけど三話までは面白い。 あらすじ:全てに退屈な女子…

オタクはすでに死んでいる/岡田斗司夫

感想: 俺って岡田斗司夫が大嫌いなんだ。 太っていた時から嫌いだし、痩せてからも嫌いなんだ。 あの高慢な口調を聞くと、虫唾が走るというか「もうお前の自慢はコリゴリだからっ!!」って言いたくなるわけよ。 でも、嫌い嫌い言う事は簡単だから、あえて…

デンデラ/佐藤友哉

去年の12月に刊行された新潮に掲載されていた佐藤友哉最新作を今更読了。 あらすじ:「姥捨て」によって雪山に捨てられた斉藤カユが、死にたいのに生かされて老婆だけが住む村で暮らす羽目になる話。 感想:約50人の老婆が出演するくせに、どの老婆の若…

フランケン・ふらん2巻

フランの妹ヴェロニカが登場する二巻。 一巻同様、とてもとてもグロくハッピーエンドなんて皆無の漫画なので、毎度お腹一杯です。 ただ、二巻になって、漫画に方向性が見えてきたように思えます。 一巻ではやりたいネタをやる。という手当たり次第で纏まりが…

フランケン・ふらん/木々津克久

「ヘレンESP」から「フランケンふらん」で木々津先生の作品を読むと心が折れます。ポッキリと。 あらすじ:天才外科医の最高傑作品である「ふらん」ちゃんが困っている人や死にかけている人に合いの手もとい愛の手を差し出すハートフルストーリー。 という名…

ヘレンesp

あらすじ:交通事故から全盲になってしまったヘレンがある日超能力を手に入れ… 感想: 昔、このブログで「かたわ少女」を紹介しましたが。 日本は障害者の方について偏った過保護 な風潮があり、この漫画も流行れば流行るほど変な団体がいちゃもんを付けるの…

世界の終わりの終わり/佐藤友哉

あらすじ:文学賞に入賞して、無事に小説家に成れたものの書きたい事や書くべき事が全く分からなくなって、バイトしながら交通事故で亡くなった妹を脳内で作り上げて自慰行為にふける主人公こと佐藤友哉の破滅と再生の物語。 感想:作者が「めでたしめでたし…

グ、ア、ム

あらすじ:母親と姉妹の三人は家族水入らずでグアム旅行に出かけた。しかしグアムは生憎の雨。家族三者三様の気持ちからすれ違ってこんがらがって自分勝手お互いを主張する始末。果たして晴天の空でビーチに繰り出せるのか……。 本谷有希子の作品に於いては随…

狂骨の夢/京極夏彦

あらすじ:さざ波と共に観た事がない景色や会った事がない人物の記憶が蘇る朱美はそのありえない記憶にもがきながら夫の宇田川の帰りを待っていた。それと時を同じくして、巷では海面をぷかぷか浮かぶ黄金色の髑髏が目撃される。朱美を付け狙う復員服の男。…

ウィワクシアの読書感想文/佐藤友哉

あらすじ:(自称)外見も醜く運動音痴で勉強も出来ない。友達もいない主人公の「僕」は自分の半生を振り返りながら、苦悩に包まれ転げ落ちた世界を語る。 感想(ネタバレ);佐藤友哉の過去作『1000の小説とバックベアード』において、「どんなにふざけ…

磔アリエッタ/北山猛邦

北山猛邦って本当にファウストの中で真面目な人だよね。 真面目っていうと、じゃあ他の作家は適当なのか?と思われそうだけど。そうゆうことじゃなくて、奇天烈な作品を書く人が多い中で本格的ミステリーを書いているなぁと思いまして、はい。

狂いの構造/平山夢明・春日武彦

平山夢明ブームにて、著者の関わった作品を読み漁っていたのですが、たまたま立ち寄った書店にて、春日武彦との対談を纏めた『狂いの構造』を購入。 これがとても面白い。 「狂気とは怠惰から発症する」とか「狂気の日常性」を二人が語り合って、今までに出…